国立自然科学博物館の新館建設プロジェクトが開始
カルチャー(ウランバートル市、2024年9月9日、国営モンツァメ通信社)国立自然科学博物館の新館建設プロジェクトが開始した。
国立自然科学博物館は1924年に築かれ、1956年に改組された。1991年に国立中央博物館から独立し、国立自然科学博物館として設立された。現在、同博物館は約1万2000点の展示物や遺物を所蔵しており、単独および共同で自然に関する学術的な研究や調査を進めている。
国立自然科学博物館の建物は、総面積6.6㌶の敷地に建設され、約4万5000平方㍍の面積があり、規模はアジア諸国の自然科学博物館の中で7番目に大きい博物館となる。
オフナー・フレルスフ大統領は、自然科学博物館の建設開始式に出席し、政府、関連省庁、首都知事室、建築会社に感謝の意を表した。また、同博物館がモンゴル国民にとって重要な精神的投資であることを強調し、予定された期間内に建設を成功裏に完了させ、稼働開始できるよう取り組むことを求めた。
同博物館が、自然界、人類の起源と発展、地質学、古生物学、地理学、生物多様性、自然環境、エコシステムの仕組み、進化の変化についての知識を普及し、自然の法則を子どもたちに教え、地球と故郷を愛し守る意識を育む上で重要な役割を果たすと確信感を示した。また、地域及び国際的な自然科学の発展に貢献し、研究の資料源として知識の源泉となることも強調した。
緑地や駐車場も含めた全体的な計画がなされた国立自然科学博物館の建設工事の施工業者は「ソドン・ノミン・コンサトラクション」社である。同社のB.バトトルガ社長は、建設作業の新計画に基づき、2026年の第4四半期に完成させる予定で、毎日100〜120人の作業員が働いており、現在、建設作業は約30%の進捗状況であると指摘した。
I.ボドバヤル国立自然科学博物館長は、同館は現在1万6000点の展示品を所蔵しており、博物館の建設に加え、コレクションの充実や人材の確保なども進める必要があると述べた。
新博物館で220〜240人のスタッフが働くことで、44,000平方㍍の建物を全面的に活用することが可能になると述べた。
同博物館の新しい建物の操業開始により、マルチメディアやインタラクティブディスプレイを備えた12の常設展示室、特別展示室、プラネタリウム、アンフィシアター、図書館、会議室、レストラン、カフェ、ギフトショップ、そしてB1階に540台分の駐車場が設けられる。