第1回モンゴル翻訳者・通訳者全国フォーラム開催
社会(ウランバートル市、2024年10月01日、国営モンツァメ通信社)9月30日、オフナー・フレルスフ大統領の後援の下、モンゴル翻訳者・通訳者全国フォーラムが政府庁舎で開催された。
Ch.ロドイラブサル大統領教育・科学・技術顧問はフォーラム出席者へのオフナー・フレルスフ大統領の挨拶を伝えた。
同氏は国際翻訳者・通訳者デーを際し、フレルスフ大統領が出席者全員に対して行った祝辞を伝え、「現在モンゴルの外交政策や国際関係がさらに拡大し、歴史に残る訪問が成功裏に開催されている。モンゴルの豊富な歴史や誇り高い文化、偉大な遺産が世界に宣伝されている現時点で、翻訳者と通訳者の知識や技術、鋭い感覚、誠実な姿勢、責任感などが一層重視されている」と述べた。
さらに、「大統領は、フォーラムの参加者らが、翻訳部門に直面する問題、翻訳者・通訳者の専門技術、翻訳作品の質や基準の評価、国際的なデジタル翻訳や人工知能による翻訳の動向、モンゴルの発展レベルなどを議論し、翻訳部門の発展に向けた解決策を描き、今後の目標や人材管理政策を特定すると確信感を示し、フォーラムの成功を祈願した」と述べた。
P.ナランバヤル教育大臣は「翻訳者は、著者が何を考え、何を目指しているかをしっかりと理解する他、その背後にある文化や社会情勢を把握した上で良好な翻訳を行う。これは著者と翻訳者の能力の課題であり、バランスを保つ原則を満たしているかどうかを示す競争でもある。また、二つの大きな世界を融合させ、バランスの取れた理解へと向かうものである」と述べた。
近年、翻訳作品が大幅に増加していることは賞賛に値する。しかし、その一方で、品質を検討する必要性も生じている。また、人工知能がこの分野に急速に進出している。それでも、人間の頭脳と知性に追いつくことはまだ遠いと言える。
E.ソドントゴス国営モンツァメ通信社社長は、発表の冒頭で、「国家が存続する限り翻訳者の役割や関与は減少するどころかますます拡大し、翻訳者と通訳者には深い知識を身につける必要性が高まっている。外国語を学習することも重要であるが、母国の利益を守るために国の政策や広い視野を外国と調整する際に、翻訳者と通訳者の鋭い知恵と繊細な感覚が極めて重要である」と強調した。
同氏は発表の中で、外交翻訳、専門的およびメディア翻訳の現状、翻訳者のスキルや倫理、実績の質、人工知能による翻訳、今後の動向について見解を示した。また、国営モンツァメ通信社が発行する外国語版の新聞や雑誌、歴史における翻訳者・通訳者の役割に触れ、翻訳者・通訳者に対し人工知能が急速に発展している現在、母国語と文字を守り続けるよう呼びかけた。
同フォーラムで「文学翻訳に直面する問題」、「翻訳者と通訳者の専門スキル」、「翻訳の品質と基準」、「翻訳・通訳の教育と用語」、「人工知能とデジタル翻訳」、「持続可能な開発と外交関係:同時通訳者と翻訳者の倫理基準」といった発表が行われた。同フォーラムを前に数回の討論会が行われ、同フォーラムから勧告が出された。