モンゴルとインド、国づくりへ憲法の貢献を高く評価
モンゴル国・インド共和国外交関係樹立70周年
(ウランバートル市、2025年4月16日、国営モンツァメ通信社)4月14日、在モンゴルインド大使館で、インド憲法起草委員会長あるB・R・アンベードカル博士の生誕134周年を記念し、モンゴル憲法裁判所、モンゴル国立大学憲法学研究所、モンゴルインド研究センターが共催し、「モンゴルとインドの憲法が国づくりに与えた貢献」に関する会議が開催された。
同会議は、インド憲法採択75周年ならびにモンゴルとインド共和国の外交関係樹立70周年を記念する事業の一環として開催されたことが特筆される。G.バヤスガラン(モンゴル憲法裁判所長官)、D.ガンガバータル裁判官(同裁判所)、O.ニャムダワー博士(インド研究センター・ディレクター)、カンボ・ノムン・カーン・D.チョイジャムツ会長(アジア仏教徒平和会議)、Kh.チンバット会長(ICCRモンゴル・アルムニ協会)、N.ジャンバルマー博士(モンゴル・インド医療協力センターの責任者)、Kh.セレンゲ教授(モンゴル国立大学憲法学研究所所長)をはじめ、学者、法学部の学生、モンゴル在住のインド国民が会議に参加した。会議では、参加者たちはババサヘブ・アンベードカル博士の肖像の前で花輪を捧げ、敬意を表した。
シュリ・キレン・リジジュ・インド共和国国会務大臣のビデオメッセージが会議で紹介された。リジジュ大臣は、「アンベードカル博士が憲法を「単なる法的文書ではなく、全ての人民の正義、平等、尊厳を保障するための根本的な手段」と見なしていたことに言及し、そのビジョンが現在もインドの民主主義の歩みを導き続けていることを強調した。また、インドとモンゴルの外交関係樹立70周年を祝う中、両国は戦略的パートナーシップ、精神的な兄弟姉妹として、仏教遺産によって結ばれた友好国であることを誇りに思うことを述べた。リジジュ大臣は更に、インドがモンゴルとの友好関係を重視しており、両国の平和、発展、繁栄のための協力を今後とも続けていくことを表明した。
G.バヤスガラン・モンゴル憲法裁判所長官は、インドの憲法が世界で最も包括的な憲法の一つであると述べた。モンゴル憲法の父であるB.チミッド氏は、憲法を「手のひらに乗せた祖国である」と語り、インド憲法の父であるB・R・アンベードカル博士は「単なる法的文書ではなく、全ての人民の正義、平等、尊厳を保障するための根本的な手段」と述べている。バヤスガラン長官は、モンゴルとインドの法学分野でのさらなる協力を提案した。
アトゥル・マルハリ・ゴツルヴェ在モンゴルインド大使は、インドとモンゴルが共に民主主義国家として、国づくりにおける憲法の役割を非常に重視していると強調した。大使はまた、民主主義がインドとモンゴルの友好関係の中核を成す要素であると述べ、憲法起草委員会の委員長としてのアンベードカル博士の卓越した貢献に敬意を表しつつ、ゴツルヴェ大使は、博士の「第32条は憲法の魂である」という言葉を引用した。