鉱業歳入、9兆3000億トゥグルグ

経済
b.enkhtuya@montsame.gov.mn
2025-10-01 10:08:27

(ウランバートル市、2025年10月1日、国営モンツァメ通信社)9月24日、国会予算常任委員会は「鉱産物輸出の拡大可能性とリスク」をテーマに討論会を開催した。

討論会の冒頭、予算常任委員会のKh.ガンホヤグ委員長は、「来年度予算案において鉱業部門から総額9兆3000億トゥグルグを国家予算に計上する予定である。うち4兆1000億トゥグルグは鉱物資源使用料から、3兆2000億トゥグルグは法人所得税からの収入として見込まれている。具体的に、年間9000万㌧の石炭、190万㌧の銅精鉱、20㌧の金、940万㌧の鉄鉱石の輸出を見込んでいる。来年度は鉄道インフラ整備や国境検問所の能力向上により、鉱産物輸出量の増加が期待される」と述べた。

経済・開発省のE.バトフー国務長官は、石炭価格の下落により鉱業部門の収入が前年同期比で13%減少したと指摘した。その上で、輸出物流の改善や規制・国境・税関業務の効率化により、外貨準備の安定化が進んでいると説明した。特に、税関手続きや各段階の作業を簡素化・電子化する規則改正が進められていることを強調した。

続いて、モンゴル鉱業協会のG.バトツェンゲル理事長は、鉱業部門が総輸出の90%以上を占める一方で、石炭・銅精鉱・金の3品目だけで輸出全体の80%以上を占める現状を指摘した。更に、鉱業成長の鈍化や石炭価格の低迷が続く中で、政府は財務大臣が2019年に定めた302号令を見直し、民間企業の意見を反映させる形で手続きを改善すべきだと強調した。あわせて、探鉱許可の円滑な移譲を政策的に支援する必要があると訴えた。