モンゴル国は核兵器禁止条約(TPNW)に加盟
政治 12月10日にモンゴル国は、核兵器禁止条約に加入し、批准した。これにより批准国数は計57カ国になった。核兵器禁止条約(TPNW)は2017年7月7日に国際連合総会で採択され、2021年1月22日に発効し、将来的な核兵器の全廃へ向けた、核兵器を包括的に法的禁止とする初めての国際条約である。
モンゴル政府代表は昨年10月4日の国連総会第1委員会の発言で、核兵器禁止条約について「核兵器を全面廃絶する目標を達成する有益な手段だ」と発効を歓迎した。また、今年10月にバトムンフ・バトツェツェグ外務大臣は通常国会で「同条約に加盟することが、国家安全保障の中核的利益に大いに貢献するであろう」と強調した。外務省はロシア、中国の核兵器保有国に囲まれたモンゴルは核武装解除に全面的に努力する必要性を強調してきた。
2017年7月7日、「核兵器禁止条約」が国連加盟国の6割を超える122か国の賛成により採択され、多くの国が核兵器廃絶に向けて明確な決意を表明したが、モンゴルもその各国の一つである。
モンゴルは1992年9月、自国領域を非核兵器地帯とすることを宣言し、核兵器国に対し、非核地帯としての地位を尊重し安全を保証するよう求めた。この地位は1998年の国連総会決議で国際的に承認され、2012年に米英仏中ロの五つの核兵器国とモンゴルは、自国領域について非核地帯としての地位を尊重する共同宣言に署名した。