ズーンバヤン鉄道から分岐 ハンギ検問所方面に鉄道開通

経済
bolormaa@montsame.gov.mn
2022-12-02 10:10:40

    ズーンバヤン駅からハンギ国境検問所を結ぶ鉄道の開通式が11月25日に行われた。開通したのは、 モンゴルの南部地域でのズーンバヤン鉄道から分 岐する路線で、226.9㎞の距離を結ぶ。輸送コストの低下など物流環境の改善に期待がかかる。敷設工事は今年3月から始まり、官民連携を通じて約8ヶ月で開通した。 竣工式では、ロブサンナムスライ・オユンエルデ ネ首相は「鉱物資源輸出の玄関口であるガショーンソハイト国境検問所を 結ぶ全長267㎞の鉄道は約 16年を経てやっと9月に開 通した。ほぼ同じ長さの 線路はわずかな期間で完成された。同じスピード で輸出を目的の鉄道開発 が実施されていたら、モンゴルはおそらく対外債 務に悩まされず、経済規 模が今の100倍も拡張され ていただろう。1人あたりのGDPも1万米㌦を越し、国民の生活水準や生活の質も相当異なるものだっ ただろう。これこそは機 会費用。こうした過ちを2度と繰り返してはいけない」と挨拶した。 首相は「モンゴル人が事業を始めると短時間で 完成できるとことを世界に見せた」と関係者へエールを送るとともに、「 これも対モンゴル投資の良い判断材料の一つになる」とその意義について語った。

   敷設には工事請負者な どの120社とエンジニア 600人が携わっており、鉄道開通により新たに1300 人分の雇用が創出される。また、同鉄道はズーンバヤン鉄道から分岐さ れており、国内初の3本線となる。また、輸出入高 も2000万㌧、鉄道貨物輸 送量も65%それぞれ増加される見込み。また、海外市場とつなぐ距離も約 242㎞短縮されることで輸 送コストと時間の短縮に 期待がかかる。

   この鉄道により、オユトルゴイ鉱山の銅精錬、 タワントルゴイ炭鉱からの原料炭など、ゴビ地域から産出される鉱産物が 市場メカニズムによる自由競争によって運搬され る。同時に同地域の鉱床 に係る価値も相当上がる とともに、資源の高付加価値化を図る。