バイオセーフティレベル3実験室開設

社会
l.mungunchimeg@montsame.gov.mn
2024-05-03 15:18:59

(ウランバートル市、2024年5月3日、国営モンツァメ通信社)4月30日、モンゴルで2番目、獣医学科学分野で初の「バイオセーフティーレベル3実験室」が開設された。


同実験室は「結核とヤム病の制御」科学技術プロジェクト(SATREPS)の枠で、設立されることにより同分野の学術、研究活動の水準を新しい階級に引き上げるということについて開設式に参加された科学者らが語った。


同プロジェクトは、独立行政法人国際技術協力機構(JICA)、日本医療研究開発機構(AMED)、モンゴル保健省、教育科学省、獣医学総局の資金提供を受けて、日本の北海道大学の国際人獣共通感染症対策研究所および結核研究所、モンゴル国立がんセンターおよび獣医学研究所が協同で実施している。


モンゴルにおける結核とヤム病を人間と家畜で早期に発見し、人間と家畜間の感染リスクを評価し、病気の蔓延を制限し、「ワンヘルス」の概念に基づいて、人獣共通感染症を制御するためのプラットフォームを構築する、予防と診断する目的で、5年目のプロジェクトの成果が出始めた。具体的に、バイオセーフティレベル3の実験室や感染症病原体の完全なゲノム配列を解析する研究室が設立され、必須なツールや機器、診断が提供されている。また、人間医学や獣医学分野の科学者や研究者の20名余りが、日本の大学や研究機関で専門的スキルを向上進行中である。

3億円の資金調達の「結核とヤム病の制御」科学技術プロジェクトの科学および獣医学分野への貢献は業界の専門家によって次のように定義されている。

  • 第3レベルのバイオセーフティ実験室で必要となる人獣共通感染症の病原体、非常に危険な微生物の扱い、識別、確認、詳細な研究が可能となる。

  • 極めて危険な感染症、人獣共通感染症の診断と予防する生物学的製剤の製造のための調査や研究が行われ、生産に採り入れる良好な環境が形成される。

  • 家畜および動物感染症の研究者・専門家の健康と生命保護ためのバイオセーフティ保証が提供される。

実験室の開設式には、L.エンフアムガラン教育科学大臣、井川原賢在モンゴル日本国特命全権大使、独立行政法人国際技術協力機構の田中伸一モンゴル事務所長とプロジェクト協同実施機関の代表者、学者、研究者らが出席した。