バトツェツェグ大臣:モンゴルはバランスのとれた多面的な外交政策を堅持
政治(ウランバートル市、2024年9月5日、国営モンツァメ通信社)ウラジーミル・ウラジーミロヴィチ・プーチン・ロシア連邦大統領の訪問の結果とそれを取り巻くいくつかの課題についてバトムンフ・バトツェツェグ外務大臣に話を伺った。
ーー近年、モンゴルの積極的な外交政策を証明する多数の訪問が行われている。昨日終了したプーチン・ロシア連邦大統領の訪問はかなり注目を集めた。
プーチン大統領の訪問は国内のみならず海外からも注目を集めた。これについて語る前に、モンゴルの独特な位置、地政学的環境、それによる安全保障と外交政策の基本原則について言及する必要がある。
モンゴルの外交政策の理念に「ロシアおよび中国と友好関係を維持することは、モンゴルの外交政策の最優先の目標であり、これらの国々との関係のバランスを取り、良き隣国として広範な協力を発展させる。その際、我々は、これら両国との歴史的伝統と経済協力の特徴を考慮する」とされている。
どの国にとっても、近隣諸国と友好的かつ定期的な関係と協力を保つことが重要である。従って、モンゴルは隣国と全面的に安定的な関係を保ってきた。今後もそうなるであろう。
モンゴル政府は2024~2028年に14件のメガ・プロジェクトの実施を計画している。ロシアおよび中国と多くのプロジェクトで協力する。
2年前、中国とロシアの外相らがモンゴルを訪問した。ロシアの国家元首が訪問したところである。モンゴルと中国の外交関係樹立75周年と包括戦略的パートナーシップ10周年を機に、近いうちに中国のハイレベル訪問が開催される。
訪問や会議は事前に計画される。特にレベルが高くなるほど、更に多くの時間と準備が必要になる。関係の歴史や特性に応じて、定期的かつ伝統的な訪問も行われる。フレルスフ大統領は2021年にロシアを訪問する際、プーチン大統領がハルハ河戦争勝利85周年を機にモンゴルを訪問するよう招待した。今回の訪問はそれに従った開催された。以前、ハルハ河戦争勝利70周年、75周年、80周年を機にロシア国家元首がモンゴルを訪問した伝統がある。もちろん、これら訪問は両国の貿易、経済、インフラなど現在の課題について話し合い、合意に至る良い機会となる。
これら全ての訪問の背後に外交政策のバランスを維持するという原則がある。バランスの取れた関係は、モンゴルの外交政策の最優先の目標である。ロシアと中国の他に第三隣国もある。
ロシアおよび中国との関係はバランスをとる必要がある。その他、第三隣国との関係もバランスがとれていなければならない。