政策金利を維持、必須準備金の比率を引き上げ

経済
montsushin@montsame.gov.mn
2024-12-16 15:54:31

(ウランバートル市、2024年12月16日、国営モンツァメ通信社)モンゴル銀行の金融政策委員会は、経済、銀行、金融市場の現状や外部環境のリスクを考慮し、政策金利を10%に維持することを決定した。また、銀行のトゥグルグおよび外貨準備金の必須比率を1ポイント引き上げ、11~16%にすることを決めた。


今年度10月の年間インフレ率は7%であったが、11月に全国的に8.1%に上昇した。これは、電気代の値上げに関連しており、10月の電気代は年間インフレの0.6ポイントを占めていたのに対し、11月に1.9ポイントに上昇した。電気代に加え、経済の回復と成長に関連する国内需要や賃金上昇により、サービス、賃貸、輸入品の価格が予想以上に上昇した。これが最近のインフレ率の上昇に影響を与えた。


年初3四半期における経済成長率は5.0%であった。成長の鈍化に銅と金の採掘が予想を下回ったことが影響したほか、建設業と加工業の生産率の低下も大きな要因となった。


これに関連して、今年の成長予測は前回より若干引き下げられたが、来年は予算の見通しが弱まり、オユトルゴイ鉱山の銅生産率の上昇や今年のゾド影響が緩和されることにより、経済成長が加速する見込みである。