モンゴルとトルクメニスタンの大統領は公式会談を開催
政治
(ウランバートル市、2025年6月2日、国営モンツァメ通信社)両大統領は、モンゴルとトルクメニスタンの過去30年間にわたる関係の成果を総括し、今後、両国の協力を経済的な観点から充実させることや優先分野について話し合った。
フレルスフ大統領は、モンゴルが中央アジア諸国、特にトルクメニスタンとの友好関係を強化し、全分野での協力関係を拡大・発展させる旨を述べた。また、両国の大統領が1年足らずの間に相互訪問を実現していることが、両国民の友好と親善を更に強化すると確信感を示した。
セルダル・ベルディムハメドフ大統領は、初のモンゴル国賓訪問に満足感を示し、2024年にフレルスフ大統領がトルクメニスタンを国賓訪問して以来、両国の協力関係が様々な分野で活発化していると強調した。
両大統領は、昨年、アシガバート市で開催された会談で合意された事項が実現し始めたことに満足感を示した。両国関係の法的基盤を更に強化し、関係を貿易、経済、農業、軽工業、科学、教育、保健・医療などの分野における協力によって拡大させることに合意し、政府間および機関間の協定・覚書が締結されたことを高く評価した。
両国の互恵的経済協力の促進を目的に、「モンゴル・トルクメニスタン政府間協力委員会」が設立されたことを強調した。
交通分野の協力を拡大し、新たな輸送・物流ルートを構築する枠で、道路輸送合同委員会、農業合同委員会、獣医・畜産合同委員会を設立したことが、両国協力の実効性を高める上で重要な意義を持つと指摘した。
貿易額の拡大と輸出入品目の多様化のため、軽工業分野においてプロジェクトやプログラムを共同実施することに合意した。
教育、科学、文化分野の関係を一層深化・拡大するため、大学間の連携促進し、モンゴルとトルクメニスタンの学生を両国政府の奨学金プログラムに参加させ、優秀な人材を育成し、文化・芸術イベントを開催することで一致した。
両国は、国際・地域における相互の提案や発案を支持し合い、国際機関の枠で環境、森林、水資源の保護、気候変動および砂漠化への対応などに関し積極的に協力することを約束した。
モンゴル側は、モンゴルが提唱した「内陸発展途上国の国際研究センター設立に関する多国間協定」にトルクメニスタンが加盟したことに対し、謝意を表明した。
今後、内陸発展途上国が直面している困難の克服、開発政策の策定、相互の経験共有に関し協力することとなった。