The MongolZが快挙、「Counter-Strike」準優勝
スポーツ
(ウランバートル市、2025年6月23日、国営モンツァメ通信社)アメリカ・オースティン市で開催された「Counter-Strike2(CS2)」の本年最初の世界選手権大会「BLAST.tv Austin Major 2025」において、モンゴルの「The MongolZ」チームが準優勝を果たし、モンゴルのみならずアジアのeスポーツ史に新たな快挙を刻んだ。
20日前に開幕した同大会に、アジアから5チーム、ヨーロッパから16チーム、アメリカ大陸から11チームが出場し、競い合った。
アジアから出場権を獲得した5チームのうち、2チームはモンゴル代表であった。
そのうちの1つ、「Chinggis Warriors」の選手らは、中国チームに敗れ、トーナメントを終え、最終順位は25〜27位タイとなった。
一方、「The MongolZ」チームは、アジア勢で唯一ベスト8に進出し、プレーオフ(決勝トーナメント)への出場権を獲得した。まず「FaZe Clan」を破り、続く準決勝でブラジルの「paiN Gaming」を下して、決勝進出を果たした。
決勝戦で過去39試合中わずか2敗、さらに直近7大会中6大会で優勝している、世界ランキング1位のフランス代表「Team Vitality」と対戦した。
試合は、2025年6月22日〜23日にかけての深夜3時30分にキックオフを迎えた。
この運命の一戦を、多くのモンゴル国民がスフバートル広場、ステップ・アリーナ、国立遊園地の野外劇場、ホブド県のアルド・アユシ広場、ダルハン・オール県のサッカー場などに集まり、チームを応援した。
試合はモンゴル代表が1対2で敗れた。
第1マップで13対5で快勝したものの、続く2マップを4対13、6対13でフランス代表に奪われ、同大会(2年に一度開催される世界選手権)で「Team Vitality」が優勝を果たした。
一方、モンゴルの「The MongolZ」は準優勝(銀メダル)に輝いた。
賞金総額125万米㌦の本大会で、優勝チームに50万米㌦が授与された。
準優勝となったモンゴルの「The MongolZ」に17万米㌦の賞金が贈られた。また、ベスト4に進出したチームにはそれぞれ8万米㌦が支給された。
「The MongolZ」は、決勝に進出したチームの中で最も若いメンバー構成であり、チームの平均年齢は20.8歳であった。
更に、「The MongolZ」はアジア勢として初めて決勝に進出したチームであり、1試合で相手選手に36回のダメージを与えるという大会最多記録を樹立した。
また、1試合で最多の53ラウンドを戦ったチームとしても新記録を打ち立てた。
20年以上の歴史を持つ「Counter-Strike」シリーズのeスポーツ史において、「The MongolZ」ほどの成功を収めたアジアチームは過去存在しなかった。
「Blast.TV Austin Major」決勝で対戦したモンゴルの「The MongolZ」とフランスの「Team Vitality」の試合が、「Counter-Strike」シリーズ史上最も視聴された試合となったことが、Esports Chartsのデータにより明らかになった。
特に今回の世界選手権(WCS)決勝戦の公式ライブ配信は、世界中でおよそ177万6000人が視聴したという。
更に、モンゴル語によるライブ配信の視聴者数も10万人を超え、同国史上最高記録を更新したとEchartsは伝えた。