ウブルハンガイ県:モンゴル伝統遊び「シャガイ」、子どもの教育に活用
地方ニュース
(ウランバートル市、2025年8月19日、国営モンツァメ通信社)
モンゴルでは古くから、五畜(馬・牛・羊・山羊・ラクダ)のくるぶしの骨「シャガイ」を使った遊びが発達し、独自の文化を育みながら次世代の教育にも活用されてきた。羊や山羊のシャガイだけでも約80種類の遊びが考案され、「馬を走らせる遊び」「ぶつけ合う遊び」「シャガイ拾い」などが伝承されている。
これらの遊びは遊牧民の生活に根ざしており、知恵を養うだけでなく、筋肉や腱の発達にも役立つよう巧みに工夫されているのが特徴である。
特に「シャガイ拾い」は、ナーダムやツァガーン・サルなどの伝統的なお祭りのほか、家畜の世話を終えた夕方や夜にも行われ、参加者が多いほど白熱した競争となる。
この遊びは、子どもたちにチームワークやリーダーシップ、忍耐力、機転、協調性を養わせるほか、手の筋力を鍛え、視力向上にも効果があるなど、多方面で教育的価値があるとして注目されている。