ザンダンシャタル首相:母子健康を第一に
政治
(ウランバートル市、2025年8月12日、国営モンツァメ通信社)ゴンブジャッブ・ザンダンシャタル首相は国立母子健康センターを視察した。
モンゴル人口のおよそ3分の1は子どもであり、それに伴い国立母子保健センターの医師や専門家たちは常に業務負担が高い環境で勤務している。このセンターの救急部門では、月に8000〜1万人の子どもに医療サービスを提供している。国内で唯一の専門的かつ高度な診療を提供する同センターの外来診療棟が建設されてから、すでに38年が経過している。延べ面積は1100平方メートルで、1日におよそ1200人の子どもが受診している。子ども1人につき1〜2人の保護者が同行すると仮定すれば、外来診療棟だけでも1日に約3500人が出入りしている計算になる。
外来部門の混雑を緩和するために建設されていた新しい建物の工事が完了し、国家委員会によって正式に引き渡された。同施設は、来月中には全面的な稼働を開始する予定だという。新しい外来診療棟は、これまでの建物より8倍の広さを持ち、それに伴って診察の待機期間は通常の診療で最大5日間、手術では最大40日間短縮される見通しとなっている。従来は34室であった診察室が95室に増設され、日帰り治療にも対応可能となる。専門性の高い33の診療科が37種類の診断・検査を提供する。また、日帰り手術に対応する5つの手術室も新たに整備された。
同視察の際、首相は慢性疾患に分類される小児の病気に対する治療費の財政支援に設けられている制限について見直し、来年度の予算では子どもにやさしい財政措置を講じる方向で、近く協議を行う方針であることも明らかにした。