日本政府、令和4年春の外国人叙勲受章者を発表 モンゴルの2名が受章

社会
bolormaa@montsame.gov.mn
2022-05-06 12:26:38

  4月29日、日本政府は令和4年春の外国人叙勲受章者を発表し、モンゴルからツェンドダワ ー・ダワードルジ氏が旭日中綬章、ドグミド・ソソルバラム氏が旭日双光章をそれぞれ受章された。

   日本モンゴル人材開発センターのダワードルジ所長は、1983 年にモンゴルの最高学府であるモンゴル国立大学経済学部を卒業後、モンゴルの民主化後間もない1993年に経済学の研究を深めるため国費留学生として滋賀大学に留学し経済学の修士課程を修了、継続して京都大学において経済学の博士号を取得した。日本での留学経験をもとにモンゴル国立大学経済学部の教授として日本の事例を交えながらマクロ経済学を教授、また名古屋大学や埼玉大学においてモンゴル経済に関する発表や講演を行い両国の相互理解を促進した。

   同氏は、その後、同大学の副学長として活躍する傍ら、日本・モンゴル関係の象徴の一つであるモンゴル日本人材開発センターにおいて、2002年から2011年まで副所長、2012年から現在に至るまで所長としてモンゴルにおける日本語教育、日本文化紹介、及びビジネス人材育成・交流の中枢的な役割を果たし、両国民の相互理解及び友好親善の促進に大きな貢献をした。

   一方、歌手・俳優・演出家のソソルバラム氏は、1978年に国立師範大学(現国立教育大学) にて演劇を専攻し、大学卒業後には、国立アカデミックドラマ劇場所属の俳優として多くの主演舞台で活躍した。1990年以降 のモンゴルにおける民主化運動の際に、主導的役割を果たしたことを契機として、民主化への移行期からモンゴルを一貫して支援した日本との関係を重視するに至った。

  同氏は、2007年の「モンゴルにおける日本年」(日本モンゴル外交関係樹立35周年)記念コンサートや、2015年の東日本大 震災支援公演(宮城県)に出演したほか、2016年に演歌歌手の八代亜紀さんがモンゴル国文化大使に任命された際には、 コンサートのプロデュースをするとともに共演もした。 また、2019年には日本モンゴル文化交流取極締結45周年記念コンサートで国立馬頭琴交響楽団との共演、2020年天皇誕生日祝賀レセプションでの両国国歌斉唱を行うなど、音楽・舞踊を通じた両国文化交流の架け橋としての役割を果たし、両国民の相互理解及び友好親善の促進に貢献した。