廃水の再利用拡大を呼びかけ

自然環境
b.enkhtuya@montsame.gov.mn
2025-12-11 14:42:55

(ウランバートル市、2025年12月11日、国営モンツァメ通信社)モンゴルの水資源は長期的に約7%減少し、国内の氷河も過去80年間で約70%失われていることが、B.バトバータル環境・気候変動大臣により、ケニア・ナイロビで開催中の第7回国連環境総会(UNEA-7)で明らかにされた。

バトバータル大臣は、廃水は単なる「汚水」ではなく、干ばつへの耐性を高め、産業や食料供給を支える新たな資源になり得ると指摘した。廃水の再利用と資源化を進める必要性を強調した。

また同氏は、砂漠化対処条約(UNCCD)第17回締約国会合の議長国として、モンゴルは「循環型水資源」の課題を議題に盛り込み、乾燥地域のレジリエンス向上に向けた水・土地管理の取り組みを今後のプログラムの柱に据える方針を紹介した。

さらに、「イノベーションの推進や能力強化、統合的解決策への投資拡大により、廃水は乾燥地帯に暮らす住民の生活を支え、レジリエンスの向上や持続可能な発展の原動力になり得る。汚水は廃棄物ではなく可能性を秘めた資源だ」と述べ、国際社会との協力を呼びかけた。