D.レグデル会長:GDPの1%を科学分野に 費やせれば、国の発展に繋がる

社会
tserenlkham@montsame.gov.mn
2022-12-14 13:00:31

12月上旬、モンゴル政府の長期開発計画「新復興戦略」で科学技術分野の専門家の参加と役割を定義する協議会が政府庁舎で行われた。この際、ドゥゲル・レゲデル科 学アカデミー(MAS)会長に科学分野の過去と現状、今後国の発展のため科学者の役割について聞いた。

――社会主義時代に科学者の意見や研究は国の発展 にどのくらい導入されてい ましたか?

社会主義時代に、科学技術で優れた業績を採用することは計画的に実施されていました。特に、大規模な工場の予算に科学技術業績の導入費が必ず盛り込まれていました。そういった費用があったから、科学研究も実施されるのも当然になる制度でした。 現在の大手飲料メーカーのアポー社の基本的技術は化学技術学者により管理されていました。このため、初の製品は工場から消費者の手元に届いていました。 また、カシミヤ専用の山羊の新品種を生み出す任務を農業科学者に課した結果、カシミヤ製品は今でも人気製品になっています。このように科学業績を国の発展を加速するために活用していました。科学業績の導入が国の発展をどのくらい加速したかという詳細な研究調査はありませんが、政策を計画的に実施し、国民のニーズに応え、一部の製品は輸出していました。国内総生産(GDP)の1%以上を科学技術分野に充てることで国の経済に実質的に影響を与えるという世界的な調査結果があります。

――過去30年間、我々はどのような道を歩んできましたか?

モンゴルは1990年までにGDPの1%を科学技術分野に充てることができていま した。当時と比べると、現在はその予算が減っています。もし、国の科学技術分野への予算がGDPの0.8% 以下になれば同分野は“出現”程度になります。というのは科学分業績は国の発展への引き金になれないとのことです。モンゴルでは過去30年間政策が失われています。1990~2000年の間に科学技術分野が見捨てられたと言っても過言ではありません。その時は一部の優秀な科学者が退職し、人材が途切れかけたのもこの時代になります。1997年にこの分野に6000人が勤めていました。当時政府がこの大規模な分野を運営するのが大変だということで100余りの科学機関を30までに減らし、6000人の職員を3000人に減らしました。なお、2000~2010年に科学技術分野は開発戦略を策定し、融資目的を定めてから安定してきました。2010年からは、一部政策が開発され、人材も確保されました。 大きい意味では、科学分野は知識を生産する分野です。知識産業はここ数年間で非常に発展しています。今日の演説でゴンピルドー・ムンフツェツェグ教育・文化・科学・スポー ツ国会常任委員長は、人口 300万人のモンゴルは、世界の科学分野でアジア47ヶ国の20位にランクされているという。これは高い水準です。 また、今後10年間で「新復 興戦略」の一部となる「国境検問所の再開発」の一環では最大150兆トゥグルグが必要になっています。近い将来に40~47兆トゥグルグの計画事業を実施してからこそ新復興戦略は具体化されます。このように、科学分野への融資が増加すると上記のGDPの1%は可能になります。科学分野を支援すればするほど発展の機会が見えてきます。

――本日、首相は科学者との協力と支援は可能であると明言しました。これまで科学者らを政策に反映させる必要があると政治家に要請していましたが・・・

これまで政策レベルで発表したことはありませんでした。しかし、本日は正式に協力し、政策に取り入れ ることを表明しました。科学分野が自由競争できる機会と法律環境を整備してくれると、非常に高いレベルで取り上げられることになります。