ウランバートル鉄道新輸送ルートを開始

経済
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2022-12-22 11:15:05

12月9日、ウランバートル鉄道(UBTZ)合弁会社はアムガラン駅から中国に向かう国際貨物列車の新輸送ルートを開始した。

 M.ツォグトースUBTZ運輸組織部長は「中国からモンゴルまでの輸入品を積んだ貨物列車の9割は回送列車の状態で中国に戻る。貿易・流通を整合するため、アムガラン駅のロジスティックセンタ ーの一部ターミナルで貨物をコンテナに積み込む作業を可能にした。 両国は、これまで国際貨物列車について議論を重ねてきた。今後、1ヶ月間に50両編成の4~5の貨物列車が両国を横断し、モンゴルの生物資源、金属鉱物資源、非金属鉱物資源の付加価値を高めていくためにも重要な輸送ルートとなる」と述べた。新輸送ルートを通過する貨物列車は、積載容量3440㌧、70両編成。羊毛、ナッツ、ふすま、動物性油、油菜(植物性油)などの農産畜産物の輸送を主に予定としている。 各貨物列車の収益は5730万トゥグルグ、鉄道貨物輸送量(輸出量)は2~4倍増加すると関係者は指摘する。国内貨物輸送の7割ほどは専ら鉄道輸送となる。

 また、パンデミックの影響で航空輸送と自動車輸送が大幅に制限される中で鉄道は大活躍しており、モンゴルを経由する輸送も注目されつつあ る。近年、UBTZは鉄道の需要が増えるに連れて輸送力を上げるために基幹線路の修繕とともに新輸送ルートの導入に注目を傾けた。

 その結果、トランジット輸送に関して、2015年に75の貨物列車がモンゴル国土を通過していたが、2020年から2000以上の貨物列車が通過している。同輸送ルートは貨物列車の回転率の向上、鉄道による貨物輸送量の拡大、使用者のニーズ対応などを含み世界市場への輸出数量の増加に重大な意義をもつものとなる。