2023年-「食糧供給・安全保障」

社会
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2023-02-06 15:20:57

セレンゲ県:

世界基準を満たした肉・ 肉製品の加工 

 セレンゲ県オルホントー ル、アルタンボラグ郡にセレンゲ品種の牛を繁殖している。この品種牛はモンゴルの自然、気候に適応した肉用の牛である。

 同郡に牛を繁殖することで、国際基準を満たした肉を加工し、国内市場を満たすだけではなく海外への輸 出を今後、計画している。 セレンゲ品種群の繁殖はその遺伝子を保護すると同時に、ヘレフォード(Her-eford)品類牛と交配させ改良されることで、品質を向上させる。また、基準を満たした牛を牧畜民たちに提供するなどで様々なメリッ トがある。ヘレフォード品種群は出産時28~34㌔、生後18ヶ月の育成牛の体重は400~450㌔、雌は500~550 ㌔、雄は800~900㌔。セレンゲ品種牛の特徴は、モンゴル品種牛の放牧能力、カザフ品種牛の体重、育成等と合わせて遺伝させたことにある。セレンゲ種の子牛 の体重は25~30㌔、体色は栗色、赤、紫でしっぽの先が白い。セレンゲ品種群を生み出すためにT.ダムディンドルジ・モンゴルの優秀な畜産学者を長とするセレンゲ県牧畜業分野の学科者らが30年間の研究と挑戦を積み重ねてきた。

 これらの学科者がセレン ゲ県オルホントール牧畜業に基づいて同品種を生み出した。1952年にロシア からヘレフォード品種の30頭の雄、40頭の雌を持ち込み、交配作業を開始させ、「カザフのツァガーン・トルゴイト」という新品種牛を生み出したが、モンゴルの気候、牧場・環境に適用できず、失敗に終った。その後、D.ダムディンドルジ、N.スフバートル農場獣医らとR.ジャブズマー学科者が30年間の挑戦を続け 「カザフのツァガーン・トルゴイト」品種牛を同県モンゴル牛との第2回目の交配で「セレンゲ」品種牛を生み出した。

 セレンゲ品種群はモンゴルの気候、放牧に100%適応しており、肉や乳量が多く、ゾド(雪害・冷害)に強いモンゴル牛である。


 アルハンガイ県:

2023年を「食糧供給・安全 改善保障」 

 オフナー・フレルスフ大統領が発案した「食糧供給・安全保障」全国運動と関連し、各県が県の特徴に適したプログラムの実施を予定している。

 アルハンガイ県の県議会第10回会議で2023年を「食糧供給・安全改善保障の年」と位置づけ、全国で初の取り組みとなった。県知事命令で「食糧供給・安全改善保障」運動の年間計画を立てる作業部会を設置し、6つの方針を定めた。 畜産業、農業、食糧生産、中小企業、食品衛生、基準や計測を含む。

 健康的食料、生産を支援し、融資を受け、食品の製造・加工技術の基準を施行し、農業、野菜の栽培を増加させ、飼料、肥料の生産を建設し、牛乳・乳製品、肉・肉製品工場を普及させ、雇用創出や県民の健康的食品用を増加させるよう着目している。  年間を通して実施する上記の計画に全19郡、関係各機関の提案を盛り込み、現在は小中企業や食糧安全の取り組みが実施されている。例えば、同県の食糧・ 農牧業局が「プラスチック容器利用と安全食糧保障」 テーマで県市場、スーパーマーケットの乳製品部門での店員、ボルガン郡遊牧民女性らを対象に3回の講義 を実施した。また、知事の行動計画した「遊牧民女性と安全食糧」プログラム一 環で同県のエルデネマンダ ル、ハンガイ、タリアト、 ツァヒル、イフタミル郡の約60人の遊牧民女性に「安全食用容器」講義を行い、7 種のステンレス製の容器を渡した。