今後3年間で鉄道輸送量1500万㌧を目指す
経済石炭をはじめ鉱産資源が頻繁に輸送されるなか、鉄道は迅速かつ安価な輸送手段として最も重要視されている。
全長416.1㌔のタワントルゴイ~ズーンバヤン鉄道線は2022年10月に開通され、現在は試験運用でウランバートル向け良質ブリケット燃料炭を輸送している。ズーンバヤン~ハンギ間鉄道は今年前半の開通を見通し。タワ ントルゴイ・ガショーンソハイト間石炭の-㌧当 たりの鉄道輸送費はトラック運搬費32米㌦と比較すると、その3分の1になると見込んでいる。
道路・運輸開発省の推定によると鉄道年間輸送量はタワントルゴイ~ガ ショーンソハイト区間は3000万㌧、タワントルゴイ~ズーンバヤン区間は2500万㌧、ズーンバヤン~ハンギ路線は1500万㌧である。タワントルゴイ~ガショー ンソハイト間については中国国境での線路接続点が最終的に決まり、事業化調査(F/s)およびが中国側との設計作業を急ぎ、年内の着工を予定している。道路・運輸開発省のサンダグドルジ・バトボ ルド事務次官は「輸送量は鉄道線を予定通りに開通し、国境検問所の通過力と直接的に関わる」と指摘した。また、年内に西部縦断線アロツソーリ~シベーフレン~セへ(中国名は策克)方面と東部縦断線エレンツァフ~ホート~ビチグト~ズーンハタウチ(中国)方面を鉄道で接続する工事が開始される予定。
モンゴル鉄道公社は今年、西部縦断線のシネジンスト~シベーフレン間の300㌔鉄道と、東部縦断線のフート~ビチグト検問所間の100㌔の鉄道の建設を開始する計画を立ててい る。同社は内閣府令で東部のチョイバルサン市を起点とするチョイバルサン~フ ート~ビチグト検問所間の420㌔の鉄道と西部のアロツソーリ~ナリーンソハイト~シベーフレン検問所間の約1300㌔鉄道の建設プ ロジェクトの請負業者に委任された。同プロジェクトは官民パートナーシップのDBOT方式(設計、建設、運営、譲渡契約済み)を採用している。
政府の検問所再開発の枠 組みで、モンゴル鉄道公社はシベーフレン~セへ検問所とビチグト~ズーンハタウチ検問所間の15~20㌔ 線路の設計、図面を作成している。モンゴル側はビチグト検問所までの7㌔とシベーフレン検問所までの13 ㌔の線路を敷設し7月に越境鉄道を開通する。
ウランバートル鉄道公社は管轄線で最も混雑するサインシャンド~ザミ
ーンウーデ区間のシャルギン・オボー~ザミーン
ウ-デ間を2本線にし、ザミーンウ-デ~エレンホト区間を二本の広軌線路、1本の狭軌線路にする建設が進行中である。