岡田和行教授:モンゴル文学を日本人へ!

社会
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2023-08-15 13:52:01

815日、モンゴル史の原典である『モンゴル秘史』は1903年に初めて日本語に翻訳され、本日、開催された「モンゴル文学:伝統と近代」をテーマにした国際学者会議で議論された。岡田和行東京外国語大学教授兼モンゴル日本文学会会長にインタビューした。


――モンゴル日本文学会を簡単に紹介してください。

文学会1972年に設立され、モンゴルと日本の外交関係が樹立された年であり、50周年を迎える。同会はモンゴル文学の研究と日本語への翻訳を目的とした活動を行っている。春と秋の年2回、活動の枠で会員間で定期的に学者会議を開催し、 翻訳に関するカンファレンスも行われる。 また、年に一度、一つのテーマで本を出版する。


――同文学会の構成は?

それほど大きくはないが、会員数は約20人である。会員ではないが、モンゴル文学を研究する日本人もいる。


――20世紀初頭に日本人が『モンゴル秘史』を翻訳したと聞いた

1903年、中見忠日本の東洋史学者が『モンゴル秘史』を日本語に翻訳した。 ただし、モンゴル語の​​原典ではなく、中国語に基づき翻訳された。 1940年代にも翻訳された。宇沢東京外国語学部教授は、1980年代に学術原理に基づき翻訳を行い、全 6 巻であり、研究用の詳細な翻訳である。


――モンゴル日本文学会を通してモンゴル作家のどの作品が翻訳されましたか。

ダミダン・ナツァグドルジ作家、ビャンバ・レンチン作家、ダミダンスレン作家及び詩人の作品を日本語を翻訳し、日本人に紹介してきた。モンゴルの最近の作家や詩人の作品は多く翻訳されていない。




――モンゴルの言語研究や文学分野の現状と傾向についてどう思われますか。

これは言葉で説明し難いことである。 しかし、社会主義時代を考えると、その後モンゴル文学には様々な潮流が発展し、それ程に事実をたくさん書いている。 全体的に、自由に開発を進めている。

 

同会議に国内のみならず日本、中国、ロシア、フランス、チェコをはじめ70ヶ国の研究者が参加し、研究や分析の結果を発表した。