モンゴル:駅伝から始まる近代郵便の至宝
社会チンギス・ハーンのユーラシア征服を語る時、人々はしばしば騎兵の速さ、火薬の使用などを思い浮かぶ。しかし、広大な帝国統治の秘密は、ハーンの命令執行に役立つ効果的な通信システムにあった。
図:チンギス・ハーン時代から栄え、第二次世界大戦後まで何世紀にもわたり存続した郵便・通信
19世紀半ばから、この駅伝は徐々に現代の郵便サービスに取って代わられ、1878年にロシアにより、その後1911年に中国によりモンゴルに導入された。モンゴルの切手発行開始は1924年であった。切手は手紙送付時の社会的、政治的、経済的状況を反映するため、コレクターは大切にする。
図:「鳥のように早い」をイメージし、四隅に鳥の絵が描かれた手紙、市内の中国人商人からロシア郵便で送られたロシア切手付きの手紙
図:中国郵政公社から中国の切手が貼られた手紙、モンゴルの切手が貼られた手紙
古代では、切手はプライバシーを守るため一般的に使用されず、その希少性が高まった。チベットへの手紙は、2通しか残らず、当時の渡航状況が容易でなかった事が伺える。
これは、「アジア・フィラテリスト」切手雑誌の編集者であり、アヴァ・オークションのパートナーであるデニー・ウォン氏がモンゴルのコレクターに公開した希少品の一部である。同展示物の殆どは、今月11日、香港で開催される「秋のオークション」で販売される予定である。デニー・ウォン氏によれば、同展示物はアメリカの著名切手収集家スティーブ・チェーセン氏が集めたモンゴル郵便史最高のコレクションであるという。「これらはモンゴルの文化遺産の貴重な宝物であり、この機会を利用しモンゴルのコレクターが文化遺産保存に役立つ情報提供を目的に公開し、コレクターとしての義務でもある」と語った。
Ch.ソドー・モンゴル切手協会理事は、国際オークション機関が初めてモンゴルに来た事実は、モンゴル切手の文化遺産と重要性を示していると述べた。