フレルスフ大統領:モンゴルは世界各国と連携し、あらゆる資源を拡充する

政治
b.undrakh@montsame.gov.mn
2023-12-02 20:47:44

(ウランバートル市、2023年12月2日、モンツァメ通信社)オフナー・フレルスフ大統領は12月1日、アラブ首長国連邦(UAE)の首都ドバイで開催された気候変動に関する世界首脳ハイレベル会合で演説した。

演説の中でフレルスフ大統領は、「気候変動の激しい現状に直面するなか、ストックホルム国際平和研究所の報告書によると、世界の軍事支出が史上最高額の2.2兆米㌦に達したと推定されたのは、非常に残念なことである」と指摘した上で、「人類が直面する地球温暖化と気候変動に充てていたならば、どれほどの進歩が成し遂げられていたかを、全世界が熟考する時が来ている。自然との適切な共生が人類存続の基盤であることを決して忘れてはならない」と呼びかけた。


つづけて、「古代より、私たちモンゴル人は、自然との調和は、人間の内なる純粋な意識の現れであることを信じており、子供たちに伝承する美しい伝統を持ち、母なる地球と共存し、自然をそのままの状態で維持する。今日の技術発展が日常生活に深く浸透し、現代の子供たちどんどん自然から離れつつある。私たちの未来を担う子どもたちにこそ、特に配慮し、幼少の頃から自然環境を守る古来からの方法や知識を刻み込む必要がある。気候変動に対する取り組みは、すべての人の正しい姿勢と各国のコミットメント、政治的リーダーシップにかかっている」と強調した。



さらに、「近年の国連調査結果から、各国がパリ協定に基づく約束を期限内に果たせない可能性が高いと警鐘を鳴らしている。モンゴルは、国連の持続可能な開発目標に基づき『持続可能な開発目標の資金分類法』や『グリーン分類法』を採用した初の国の一つとなった。これに関連してモンゴルは、持続可能な開発目標を達成に向け『10億本の植林』、『食糧供給と安全保障』、『健康なモンゴル人』など、相互に関連する国家運動を開始し、成功裏に実施している。土と食と人は密接な関係にある。従い、モンゴルは、同会議から発表される『気候と健康に関する宣言』、『持続可能な農業・食糧システム、気候変動対策に関する首長国宣言』への支持と参加を表明できることをうれしく思う」と述べた。


最後に、気候変動対策に女性の参加とリーダーシップが重要であると強調し、「モンゴルは国連と協力し、2024年に『世界女性会議』を主催予定である。また、2026年に国連砂漠化条約第17回締約国会議の開催準備を進めている。さらには、国連総会がモンゴル発案で2026年を『牧畜と遊牧民の国際年』とする提案を承認したことを発表できることを嬉しく思う。同会議参列の皆様が、永遠の青い空が広がる美しい国モンゴルにぜひ足を運んで頂けたら嬉しく思う。モンゴルは世界各国との連携を強化し、あらゆる資源を動員し、母なる自然を守る活動を推進していく」と締めくくった。