フレルスフ大統領、内陸途上国に関するハイレベル会合で演説
政治
(ウランバートル市、2023年12月3日、モンツァメ通信社)12月2日、アラブ首長国連邦の首都ドバイで開催された気候変動に関する世界首脳級ハイレベル会合に参加したオフナー・フレルスフ大統領は、「パートナーシップを通じて内陸途上国特有の気候変動の課題解決」をテーマにしたハイレベル・セッションで演説した。
演説でフレルスフ大統領は、「今日、人類は気候変動の課題解決が急がれる困難な時期に直面するなか、内陸途上国グループの議長がこの重要かつタイムリーな会合を主催したことを嬉しく思う」述べ、「内陸途上国は、国際市場から遠いこと、貿易費用が高いこと、中継国への依存度が高いことなど、多くの課題を抱えながらも、気候変動の影響を最も強く受ける国々である。モンゴルは、世界温室効果ガス排出量のわずか0.1%を占めるが、気候変動の影響を最も受ける国の一つである。そこで、モンゴルは、こうした気候変動の影響を受けやすい国々への支援を目的とした「損失被害基金」運用の取り組みを支持する。私たちは、国連における内陸途上国(LLDC)グループの副議長を務めると共に、世界貿易機関及び国際民間航空機関の下にLLDCsグループの設立を進めている。モンゴルは、気候変動、砂漠化、地球温暖化と闘う世界的な取り組みへの国の参画と貢献を増やすよう努め、『10億本の植林』、『食糧供給と安全保障』、『健康なモンゴル人』などの国家運動を成功裏に実施中である」と強調した。
さらに、「内陸途上国特有の気候変動の課題解決に、研究に基づく取り組みが重要であり、モンゴルの首都ウランバートルで、内陸途上国の国際研究センターを設立以来、過去10年間、国連と協力し、質の高い政策研究活動を実施してきた。この取り組みへの共同研究に招待したい」と呼びかけた。
最後に、2024年のルワンダ・キガリ市で開催される第3回国連内陸開発途上国会議がウィーン行動計画の評価から得られた経験と教訓に基づき、次の10ヶ年開発計画を承認する重要な会議であると確信を述べ、持続可能な開発目標を達成する上で、内陸途上国の団結、相互理解、パートナーシップ、協力と、リーダーの大胆な決断、粘り強い努力の重要性を強調した。