バトツェツェグ外務大臣:首脳らはエネルギーと石油製品における協力について主に話し合った

政治
b.undrakh@montsame.gov.mn
2023-12-16 18:24:36

(ウランバートル市、2023年12月16日、モンツァメ通信社)ロブサンナムスライ・オユンエルデネ首相は今月14日、ロシア連邦のミハイル・ミシュスチン首相と電話会談を行った。バトムンフ・バトツェツェグ外務大臣に、今回の首脳間会談と、貿易、経済、技術協力をはじめ、地域協力、国境協力に関するモンゴル・ロシア政府間委員会の定例会合について取材した。


ーーオユンエルデネ首相は、ロシア連邦のミシュスチン首相と電話会談を行った。どのような議題でしたか?

オユンエルデネ首相は、ロシア連邦のミシュスチン首相とモンゴルとロシアの協力関係と喫緊の課題について約1時間議論し、意見交換した。 モンゴルとロシアの友好関係と全面的な協力を発展させることは、モンゴルの外交政策の優先事項である。一世紀にわたる歴史的な友好関係を持つロシアとの間で、あらゆる分野で幅広い協力を積極的に展開するなか、解決すべき課題は常に存在する。今回、両首脳は主にエネルギーと石油製品における課題について議論した。モンゴルと締結した協定に基づき、ロシアはモンゴルに燃料とエネルギーを供給してきた。しかし、昨今の状況により、いくつかの困難が生じた。例えば、ロシア連邦のシベリア総合エネルギー・システムの発電所における故障により、バックアップ電源の保守や試運転に伴い、国内へのエネルギー供給量の減少、輸送量負担による燃料不足などの問題が発生した。これらの問題解決に向けた迅速な対話が必要であった。

ロシア連邦の一部の地域、特にシベリア地域では極寒の冬を迎え、エネルギーと熱の消費量が急増し、停電が発生している。ロシア連邦におけるこのような困難な状況にもかかわらず、ロシアはモンゴルとの締結協定に従い燃料とエネルギーの供給を続けてきたことに感謝している。ロシア連邦ミシュスチン首相は、両国間の重要な協力分野である燃料・エネルギー協力における問題解決に可能な限り前向きに取り組むと表明した。


ーーモンゴル・ロシアの貿易・経済・技術協力の政府間委員会は10月に定例会議を開催した。その結果について教えてください。

モンゴルとロシアの政府間委員会は、両国間の貿易、経済、技術協力のあらゆる課題を議論し解決する重要なメカニズムであり、毎年会合を行う。第25回委員会は今年10月23~24日にウランバートル市で開催された。モンゴルとロシア間の貿易増加、貿易不均衡の縮小、ロシア市場への農産物の特恵的輸出、インフラ、エネルギー、農業、金融、文化、教育分野における協力の強化などの課題について具体的な合意に達した効果的な会合であった。

モンゴル・ロシア共同鉄道の貨物輸送能力増強のため技術改革や資本金の増加、新鉄道敷設の共同実施などについて協議した。モンゴルの日々増大するエネルギー需要を満たすことを目的としたウランバートル第3発電所の技術改良課題についても議論した。モンゴルからロシアに留学する学生の数、奨学金の額と、文化、芸術、スポーツ分野における交流を増やすことで合意した。同定例会にロシア連邦の国境地帯のリーダー、ボリアド共和国、アルタイ共和国やイルクーツク地方の知事らを含む多数のロシア側代表が出席したことは注目に値する。ロシア連邦政府は11月、アレクサンダー・コズロフ・ロシア天然資源・環境大臣を委員会のロシア側責任者に任命し、先日にモンゴルを訪問し、協力事業について意見交換した。


ーーモンゴルとロシア間の地域および国境協力関係はどのように進展していますか?

地域協力と国境協力は、モンゴルとロシアの包括的な戦略的パートナーシップ関係において重要な役割を果たしてきた。二国間貿易総額のほぼ70%、文化および人道的交流、人的関係の半分以上がこの地域で推進される。従い、両国は地域および国境協力関係に特別な注意を払い、開発に向けあらゆる資源を拡充し、発展に取り組んでいる。

モンゴルとロシアの貿易、経済、科学技術協力に関する政府間委員会の地域・国境協力に関する小委員会は、二国間地域協力の発展にとって重要なメカニズムであり、第15回定例会議は2023年4月5日にウランウデ市で成功裏に開催され、両国の地域協力発展の中期計画を策定し、同計画に含まれる措置を実施している。さらに、モンゴルの地方地帯のロシアとの協力関係が活発化している。例えば、フブスグル県、ドルノゴビ県はイルクーツク地方と、ウブルハンガイ県はトゥヴァ地方と、それぞれ協力覚書の枠組みで協力を進めている。

2023年現在、ロシア連邦イルクーツク州知事が3月に、トゥヴァ共和国大統領が7月に、地域の貿易・経済関係、教育、観光拡大のため、それぞれモンゴルを公式訪問した。関連し、ロシア連邦国境付近主体の協力を得て、国境を越えた経済圏設立が可能である。第一段階では、モンゴル・ロシア間の「アルタンボラグ~ヒアグト」経済協力区の設立、次に「ツァガーンノール~タシャンタ」、「ボルショー~ハンドガイト」、「エレーンツァヴ~ソロヴィヨフスク」経済協力区の設立へと続くと考えられる。10月末にウランバートル市で行われた両国政府間の第25回定例会では、ロシア連邦のボリアド、アルタイ、イルクーツク、ウベルバイガル州知事らが参加し、同定例会の重要性に対するロシア側の表明が伺える。