菊間茂参事官: ゲル地区の地域サービス向上により国民の社会参加が増加可能

社会
l.mungunchimeg@montsame.gov.mn
2024-05-09 14:47:21

(ウランバートル市、2024年5月9日、国営モンツァメ通信社)5月8日、アジア開発銀行(ADB)がウランバートル市で実施する「ゲル地区の公共輸送サービスの改善」プロジェクトの一環として、公共運送の新しい19のバスターミナルをチンゲルテイ地区の17、18、23ホロー地域で建設し、都政に引き渡した。


同プロジェクトは、豊かで強靭なアジア太平洋のための日本基金(JFPR)と「E-Asiaまたは知識パートナーシップ基金」の無償援助で、ADBと首都総督府が共同で実施したとエドゥアルド・ファーバーADBのチーフエコノミストとレベッカ・ステイプルトン同銀行の交通専門家が発表した。




同プロジェクトの枠内、首都の他の地区にも建設される標準モデルを使用してバスターミナルが建設された。ターミナルというのは、0.8㌔の舗装道路を建設し、最終目的地に運転手と乗客用の屋根付きのセンターと駐車場を建設した。


ウランバートル市には合計1110のバス停が所在する。その59ヶ所が最終目的地である。D.オトゴンジャルガル首都公共交通局長は、それらを標準モデルに従って完全に整備すると報じた。


引渡式の際、菊間茂在モンゴル日本大使館参事官は「JFPRとE-Asiaまたは知識パートナーシップ基金は日本政府の発案によりADBに設立されて、アジア太平洋地域における貧困削減や社会開発の活動を支援するためである。この基準に従って、モンゴルの首都の住民の生活環境を改善し、持続可能な発展を確保するためのプロジェクトが実施されている。モンゴル国が目指す『強靱な経済』の実現に向けて、ゲル地区の住民を含むすべての国民が社会経済活動へ参加していくことが重要である」と表明した。



JFPR(旧ADB貧困削減日本基金)は、これまでにアジア太平洋地域に520を超える事業に対し10億ドル以上の資金が提供されてきた。モンゴルにおいて、これまでADB加盟国最大の75事業(1.2億ドル)が実施され、同国の経済成長や貧困削減などに役立てられてきた。