フレルスフ大統領、上海協力機構会議で演説

政治
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2024-07-05 11:07:23

(ウランバートル市、2024年7月5日、国営モンツァメ通信社)7月4日、オフナー・フレルスフ大統領は、カザフスタン共和国・アスタナ市で開催された上海協力機構(SCO)首脳会議でオブザーバーを務め、演説を行った。


フレルスフ大統領は、「モンゴルは、平和的でオープンかつ多角的な独立した外交政策を一貫して施行し、国連全加盟国と外交関係を樹立した。多角的な外交政策の枠内で、上海協力機構のオブザーバー国として同機構のメンバー国やオブザーバー国、対話パートナー国と2国間および多国間のハイレベル相互訪問と対話を継続的に実施してきた。


今後も上海協力機構の全参加国と貿易、投資、食糧、農業、鉱業、エネルギー、工業化、運輸・物流、国境検問所インフラ、自然環境、グリーン開発、観光、情報技術、人道の各部門で互恵的な協力を促進させることを目指している。


気候変動、地球温暖化、干ばつ、洪水に直面し、自然環境と人間社会に重大な被害が発生している。自然災害のリスク軽減を目的とした協力拡大が重要である。


従い、モンゴルは、気候変動や地球温暖化、砂漠化、土地劣化の緩和、温室効果ガスの吸収、水資源の増加を目的に「十億本の植林」、「食糧供給と安全保障」などの全国運動を発案し、その実施に成功し、2026年に気候変動枠組条約第17回締約国会議(COP17)をモンゴルで開催するための準備を進めている。


内陸国が直面している共通の問題と困難の克服に上海協力機構参加国の相互理解や協力、統一の立場が極めて重要である。ウランバートル市に拠点を置く「内陸発展途上国国際研究センター」との協力を呼びかける。


モンゴルは、アジアとヨーロッパを繋ぐ地理的特徴に基づき、貿易や観光、運輸・物流ネットワーク、貨物輸送の集合点となる「トランジット・モンゴル」になる目標を設定した。


この枠内で、モンゴルは良き隣国としてのロシアと中国との広範かつ互恵的な協力促進に特に注意を払っている。『モンゴル・ロシア・中国経済回廊』プログラムに盛り込まれた道路、鉄道、エネルギー、観光に関する大規模なプロジェクトおよびモンゴル経由でロシアから中国への天然ガス・パイプ・ラインを建設するプロジェクトの実施に積極的に協力している」と述べた。


今回の上海協力機構ハイレベル会議にロシア、中国、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、ウズベキスタン、インド、パキスタン、イラン、ベラルーシ、トルコ、アゼルバイジャン、アラブ首長国連邦、カタール、トルクメニスタンなどの国家元首ら、アントニオ・グテーレス国連事務総長、アジア相互協力信頼醸成措置会議、イスラム諸国食品安全機構、経済協力開発機構(OECD)、独立国家共同体(CIS)、集団安全保障条約機構(CSTO)、ユーラシア経済委員会など諸国際機関の代表らが出席した。