「一人が万人のため、万人が一人のため」理念の下で団結するよう呼びかけた
政治(ウランバートル市、2024年12月2日、国営モンツァメ通信社)国連砂漠化防止条約第16回締約国会議(COP-16)はサウジアラビア王国のリヤド市で開始された。
ロブサンナムスライ・オユンエルデネ首相は2026年に開催されるCOP-17の議長国首相として開会式で演説を行った。
「私たちの土地は私たちの未来」をテーマに開催される今回の会議では、砂漠化や土地劣化への対策、2030年までに土地の再生を進める目標、干ばつと砂漠化への対策、環境に優しい農業、女性の土地所有権、若者の参加、雇用など幅広い課題が議論される。
オユンエルデネ首相は、気候変動、砂漠化、土地劣化に起因する課題に対処する必要がある今、条約締約国が政治的リーダーシップ、団結、相互理解を強化し、共同の未来のために果敢な決定を下すべきであると強調した。また、モンゴル政府が砂漠化と土地劣化への対策として実施している政策や活動について紹介した。
同氏は「気候変動と砂漠化は、各国および国民の毎日の生活に影響を与えている。国連の調査によると、モンゴルでは過去20年間で自然災害の頻度が2倍に増加した。一例として、昨年の冬に過去50年間で見られなかった大雪が降り、何百万頭もの家畜が死亡し、また、その前の夏季に過去50年間以上で経験したことがない大規模な洪水が発生した。私たちは世界中の国々で、同様な例を日々見て感じている。私たちの地球は私たちの未来である。従って、今回の会議は『Our land - Our future』スローガンの下で開催されている。人類の未来である土地を守るために、協力し合うことが状況から求められている。『一人が万人のため、万人が一人のため』という考え方は、気候変動、砂漠化、パンデミックにもよって警告されている。従って、未来の会議では『One for All, All for One』の理念の下、団結して議論することを呼びかける」と述べた。