2024年の国内10大ニュース
社会
政治:
1. 初代憲法制定と共和国宣言の100周年(11月26日)
主権と独立の宣言、人権と自由の初の確保、最高立法機関を全国選挙により選出する人類の進歩的な統治形態への転換を記念する歴史的な日である。
2. 議員126名から構成される国会が設立(6月28日)
モンゴルは民主主義体制に移行して以来、9回目の国会総選挙を混合制度により実施し、比例代表制および地域選挙区で選出された議員126名から構成される国会が設立された。2024年の国会総選挙に、19党、2つの連立および独立候補を含む1300人以上が立候補した。
3. バン・ギムン国連第8代事務総長に「チンギス・ハーン」勲章を授与(11月2日)
オフナー・フレルスフ 大統領の発令により、チンギス・ハーンの生誕862周年または「モンゴル誇りの日」に際して、バン・ギムン元国連事務総長に国家最高賞である「チンギス・ハーン」勲章を授与した。持続可能な開発目標やパリ協定の採択において各国をリードし、国際平和、人権、自由、公正、平等のために献身し、環境保護とグリーン開発を促進し、モンゴルと国連の協力関係の発展に顕著な貢献をしたことが評価された。
4. 最多の国家元首が訪問した年
オフナー・フレルスフ大統領の招請により、8カ国の国家元首、すなわちフランク=ヴァルター・シュタインマイヤー・ドイツ連邦共和国大統領、アレクサンドル・ルカシェンコ・ベラルーシ共和国大統領、ブータン王国のジグメ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク国王、ビオラ・アムヘルト・スイス連邦大統領、ナターシャ・ピルツ・ムサール・スロベニア共和国大統領、トー・ラム・ベトナム社会主義共和国大統領、カシムジョマルト・ケメレビチ・トカエフ・カザフスタン共和国大統領が国賓として訪問した。また、9月2~3日にかけてハルハ河戦争85周年を記念して、ウラジーミル・プーチン・ロシア連邦大統領がモンゴルを公式訪問した。
社会と文化:
5. モンゴル語・文化・文学の三つの遺産であるチンギス石碑の800周年、ツォグト碑文の400周年、ダンジョール石碑の100周年
世界の文字文化へのモンゴル人の素晴らしい貢献の一つとなるモンゴル文字による最古の記念碑はチンギス石碑である。モンゴル語と歴史の貴重な遺産である同記念碑は『モンゴル秘史』よりも古く、チンギス・ハーンの弟ハブト・ハサールの息子であったエスンゲ・メルゲンが最も遠くに射た記録を称賛し刻まれている。
トゥブ県デルゲルハーン郡のホタグ山の麓でツォグト・タイジが姉を思いながら詠んだ詩をダイチン・ヒアとグエンバータルが1624年にドート・ハドという黒い石に刻んだ。同碑文はモンゴル文字文化だけでなく、17世紀のモンゴル詩の古典的な遺産として伝わっている。
現在モンゴル国立図書館にあるダンジョール記念碑は、書物に捧げられた記念碑として特徴的である。世界遺産に登録されたモンゴル・シュンハン・ダンジョールの226巻が1924年に首都に運ばれたことは文化的な偉業であった。その出来事に際して同記念碑が建立された。
6.ウランバートル市で世界女性フォーラムが開催(8月22~23日)
モンゴル女性協会創立100周年に合わせた同フォーラムは、1995年に北京で開催された第4回世界女性会議以来、アジアで開催された最大規模の会議となった。合計19カ国の国家元首、首脳、議会議長、大臣、20箇所以上の国際機関、非政府組織、市民社会およびビジネス、スポーツ、芸術の各分野の800人以上の女性リーダーたちが出席した。
7. モンゴル帝国時代の遺産が719年ぶりに祖国で展示(7月3日~8月25日)
7月3日~8月25日にかけてモンゴル大統領の後援の下、「チンギス・ハーン国立博物館」で「チンギス・ハーン:モンゴル人が世界を変えた」展が開催された。同展覧会でモンゴル帝国、イルハン朝、元朝の歴史に関連する遺物を保管しているルーブル美術館、フランス国立公文書館など、欧州の5つの主要博物館とアーカイブから借りた展示物が紹介された。その中に、1305年にイルハン朝のウルジートからフランスの美王フィリップに送られた手紙という特別な展示物もあった。この手紙は長さ3㍍、幅53㌢で、モンゴル国王の書記文化の貴重な遺産である。国家の偉大な伝統を示すとともに、モンゴルの平和と外交を強化し、世界に平和をもたらしたと評価された。
8.ユネスコの無形文化遺産代表リストに16番目の遺産、「世界の記憶」事業リストに5番目の遺産を登録
12月5日、パラグアイで開催された第19回無形文化遺産保護条約政府間委員会会合で「モンゴルの遊牧文化」が登録された。これはモンゴルからユネスコの無形文化遺産リストに登録された16番目の遺産である。
さらに、5月6~10日にかけてウランバートル市で開催されたユネスコの「世界の記憶」プログラムの第10回アジア・太平洋地域委員会会議で、ユネスコのアジア・太平洋地域記録遺産リストに「ハルハ七部族と四県の侯爵の家系図」とモンゴル初の切手「エルデブ・オチル」が登録された。従って、ユネスコの記録遺産リストにモンゴルの5つの遺産が登録された。
スポーツ:
9. パラリンピック代表チーム、歴史的な成功(8月28日~9月9日)
フランスのパリ市で開催された第17回夏季パラリンピックで、モンゴルから6種目にわたり12人の選手が参加し、金メダルを1個、銀メダルを3個獲得した。従って、モンゴル代表チームは7回目のパラリンピックで最多のメダルを獲得した年となった。テコンドーの女子52㌔級でU.スレンジャブ選手が優勝し、モンゴル初の金メダルを獲得した。また、E.ソドノムぺルジェー労働英雄兼功労選手は胸部から248㌔を持ち上げて銀メダルを獲得し、パラリンピックで全種類のメダルを獲得したモンゴル初の選手となった。さらに、テコンドーの男子63㌔級でG.ボロルエルデネ功労選手が銀メダルを獲得し、陸上競技の砲丸投げF40クラスでTs.バトトルガ選手が銀メダルを獲得した。
10. 「The MongolZ」チーム、世界トップ10位にランクイン
「The MongolZ」チームは2016年にIEM台北で優勝し、国際舞台に立った。その後、Yalla Compass 2024大会で優勝し、PGL Major Copenhagen 2024大会でアジアのRMRから選ばれ、初のステッカーを獲得した。最近、Thunderpick Championship 2024大会で優勝し、再びチャンピオンとしての地位を確立した。 eスポーツの「CS2」カテゴリーでの世界ランキングは、ゲームの開発者である「Valve」とこのゲームの最大の情報プラットフォームである「HLTV」という2つの主要組織によって決定される。12月9日の「HLTV」の最新ランキングで、「The MongolZ」チームは2ランクアップし、世界ランキング7位にランクインされた。これはアジアの「CS」史上前例のない最高記録であり、モンゴル・チームが初めて達成した。現在、「Valve」のランキングで「The MongolZ」は世界4位にランクインしている。