スフバートル県:フェルトで製作する母と娘

社会
b.enkhtuya@montsame.gov.mn
2025-01-07 14:37:00

(ウランバートル市、2025年01月07日、国営モンツァメ通信社)トゥメンツォグト郡に在住する遊牧民のTs.ダワー氏とその娘のB.ホンゴルゾル氏は、フェルトと羊毛を活用して多様な製品を製作している。

伝統的な手作業による羊毛やラクダ毛を活用した製品作りの文化は、4世代にわたって受け継がれてきた。ダワー氏は幼少期から母親を手伝い、全ての細かな技術を学んだ。そして現在、自分の娘にその技術を教え、一緒に作品を作り上げている。ホンゴルゾル氏の娘たちもまた、手工芸品を作ることに興味を持っているという。

ダワー氏は、「田舎の仕事は多いが、やりたいことがあれば時間を作ることができる。特に好きなことには、いくら忙しくても時間を見つけて取り組む。フェルトで製品を作り、それを販売することで家族の収入が上昇した。最初は近所の人々に販売していたが、今は顧客ができ、郡内や隣接する郡にも利用者が増加した。私たちの大きな強みは、原料となる羊毛がすぐに手に入る点である。この強みを活かして、10種類以上の製品を作り、さらに追加収入を得ている。家族全員がその知識を持っているため、男女を問わずみんなで協力している。羊毛の洗浄作業をはじめ、手順が多いため、人手が必要となる。全部を手作業で作ることが私たちの特徴である。機械で製作された羊毛製品は、手作業で作ったものに比べて品質が大きく異なる。手作業で作ったものは品質が悪く、耐久性が低いという考えを持っている人もいるが、私たちはその考えを作品により証明できると確信している。私たちは主に短毛を使って製品を作っているため、品質に対する確かな信頼がある。このようにフェルト作品を作ることは、趣味であり収入を得る手段のように思えるかもしれないが、伝統的な文化を守り、広める作業であると考えており、とても敬意を持って取り組んでいる。悪い評判を避けたいと考えている」と語った。


娘のホンゴルゾル氏は、トゥメンツォグト郡の学校寮で講師を務めている。生徒たちの余暇の時間を利用して、フェルトの手工芸を教え、一緒に作品を作るという。つまり、彼女もまた、自分が受け継いだものを他人に伝承している。

ダワー氏も郡の高齢者や無職の人々に無料のコースを数回開催した。

座布団やフェルトスリッパ、子供用羊毛靴、手提げバッグ、掛け布団など、約10種類の製品を作っており、郡や県の合同展示会にも定期的に参加する。同活動により、製品の売上が上昇すると共に、非常に効果的な宣伝にもなると強調した。