首都の交通渋滞緩和プロジェクト
社会
(ウランバートル市、2025年、1月27日、国営モンツァメ通信社)ウランバートル市の交通渋滞を緩和するための統合プロジェクト実施機関が、プロジェクトの実施時期に合わせて行った調査、分析、計算作業の準備状況について、都市建設・建築・住宅産業省の専門家に報告した。
ウランバートル市の交通渋滞緩和の取り組みの一環として、フランス政府低利融資により、ロープウェイ輸送プロジェクトが実施中である。乗客はヤルマグからウヌル居住区の停留所まで11分で到着する。現在、ロープウェイの運賃は未決定である。四半期毎に、実現可能性調査を分析し、価格の変動を計算している。最低限の価格で市民が利用できるようにする。来年の6月に主要なタワーとキャビンの組み立て作業が終了する。規定に基づき、組み立て後は6ヶ月、乗客を乗せずに試験運行を行う。国家委員会はこの期間を短縮し、来年の9月1日までに引き渡しを行うよう求めている。首都側は全ての調整作業を完了した。土地収用作業の一環として、「ハルホリン」商業センターの西側にある「バルス2」商業センターの一部を解体する。9万〜9万5000台の車両がヤルマグの道路をピーク時に通行する。同交通流を緩和する目的でこのプロジェクトが実施されている。
LRT(軽軌道交通)は環境に優しく、エネルギー効率が良く、効果的な交通手段であり、現代のグリーン都市に欠かせない一部となっている。電動モーターを使用し、一部のLRTシステムは太陽光、風力、水力などの再生可能エネルギーで運行される。また、多数の乗客を一度に輸送できるため、自動車の使用を減少させ、騒音や大気汚染の低減にもつながる。従って、呼吸器疾患のリスクが減少し、住民の健康に良い影響を与える。
ウランバートル市交通渋滞緩和の取り組みの一環として、大容量の公共交通機関に多様な交通手段を導入することを目指したプロジェクトの一つがメトロ・プロジェクトである。ウランバートル・メトロ・プロジェクトの一環、17.7㌔の区間で500㍍間隔で42箇所の地点において、地表から30㍍の深さまで垂直ボーリングが実施・完了した。「ウランバートル・メトロ」プロジェクトの枠で、首都の最も大きく、水平な方向の通りであるエンフタイワン通りに沿って、17.7㌔のメトロラインの建設が開始された。
トール川高速道路プロジェクトは、技術的解決策の観点から見ると2年間で完成させることが可能である。大規模なプロジェクト実施において環境・気候変動省と協力して作業を進めている。作業団に代表者が参加し、それぞれの課題を議論している。