古代の伝統を現代に再現した『モンゴル』遊牧民フェスティバル
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(ウランバートル市、2025年2月26日、国営モンツァメ通信社)2025年に、モンゴルで開催される文化、観光、スポーツ・イベントの総合スケジュールの一環、無形文化遺産の宣伝と普及となる「モンゴル」遊牧民冬季フェスティバルが初開催された。
国立公園に入ると同フェスティバルの雰囲気がすぐに感じられた。ラクダのキャラバン、民族芸術、民族衣装、儀式、料理、ツァータン(トナカイの飼い主)など、「モンゴル」の特徴を全面的に強調する全ての要素がフェスティバルで公開された。例えば、来場者の関心を集めた「モンゴル犬、タイガ犬、狩猟犬、鷲狩り」展示室では、モンゴルの伝統的な狩猟文化とその意義を学ぶことができた。同展示室では、モンゴルの狩猟歴史や伝統、動物保護の義務と重要性について、狩猟者から情報が得られた。
また、「儀式・ごちそう料理」展示室では、モンゴルのツァガーンサル(旧正月)で用意される伝統的な食べ物や飲み物、その作り方が紹介された。同展示室では、モンゴルの祭りや儀式で提供される料理であるボールツォグ(揚げパン)、ミルクティー、ボーズ(蒸し餃子)、羊肉、乳製品などの作り方やごちそう料理として準備される料理について専門家が説明した。
更に、モンゴルの伝統的な儀式や習慣が紹介され、顧客の迎え方、食事提供方法も紹介された。このように、10箇所の展示室でモンゴル伝統や遊牧民生活について、短時間で包括的に学ぶ機会が得られた。
T.ゾルバタール・ヘンティー県文化スポーツ観光庁長官は「私たちは狩猟用タイガ犬、バンハル(モンゴル犬)、ホトチ(狩猟犬)、ハヤブサ、狩猟の呼びかけなどを展示している。展示室の鑑賞により、子どもたちは動物を愛護・保護する重要性を学び、モンゴルのタイガ犬で狩猟を行う方法を知る」と述べた。
Ch.パラムジャブ・オイラド民族代表兼民俗学者兼文化功労者は、「モンゴル伝統文化の継承者らは、ツァガーンサルの際に行われる伝統的な儀式を宣伝している」と語った。