第7回モンゴル・ロシア・中国首脳会談

政治
b.enkhtuya@montsame.gov.mn
2025-09-02 20:25:57

(ウランバートル市、2025年9月3日、国営モンツァメ通信社)9月2日、第7回モンゴル・ロシア・中国3カ国首脳会談が北京市で開催された。

今回の会談は、2022年にウズベキスタン・サマルカンドで開かれた第6回会談以来、約3年ぶりの開催となった。

冒頭、モンゴルのフレルスフ大統領は、中国の習近平国家主席、ロシアのプーチン大統領に挨拶し、第二次世界大戦終結から85年、中国人民の対日戦争勝利から80年という節目の年に会談が行われたことに意義を強調した。その上で、モンゴルは三国協力を重視しており、「経済回廊建設プログラム」に基づくプロジェクトを推進し、貿易や経済協力、インフラ整備を通じて地域の発展に寄与していく考えを示した。

習主席は、中央回廊鉄道の整備や三国間貿易、環境保護、税関、人道分野での協力が進展していると評価した。今後は政治的信頼の強化やインフラ支援に加え、中国が設立を計画する「イノベーション・センター」への参加を呼びかけた。


プーチン大統領は、三カ国の一体性を高めるとともに、ユーラシア経済連合と「一帯一路」、「草原の道」を連携させ、輸送・物流や税関、貿易の拡大を図り、官僚的な手続きの簡素化を進めるべきだと提案した。

更に、三国の企業家による実務的な会合や展示会を定期的に開き、人道支援や国境を越える水資源管理、観光インフラ整備、環境保護など幅広い分野での協力強化の必要性を強調した。

会談では、「経済回廊建設プログラム」を2031年まで5年間延長することで合意した。また、ロシアからモンゴルを経由し中国へ天然ガスを供給するパイプライン建設計画の実施についても一致した。

この他、貿易、経済、インフラ、環境、観光分野での協力強化に向け、具体的課題について意見交換が行われた。