モンゴル最小の経典、サイズは5×5.3 ㌢
社会
(ウランバートル市、2025年3月6日、国営モンツァメ通信社)モンゴル国立図書館の貴重書博物館に、アジア太平洋地域の遺産リストに登録された4つの展示品の一つとして、「サヒオサン・ダラ・エフ(守護女神)」が展示されている。
モンゴルの著名な学者であり、辞書編纂者で、経典研究所の初期メンバーであるサンガジャブ・シャグジ氏は、20世紀初頭に白観音と多羅菩薩の経典を5×5.3㌢の紙に書き込んだ。一般的な小型経典は約10頁に収まるが、同経典は極めて小さなサイズに収まっている。
同経典について、貴重書博物館の蔵書管理者のB.オトゴンザヤ氏は、「シャグジ氏は同経典を作成する際、夏の強い日差しの中でゲルの天窓を覆い、その隙間から差し込むわずかな日光の下で、馬の尻尾の毛一本分ほどの細い筆で書いたと言われている。『サヒオサン・ダラ・エフ(守護女神)』の原本は当館に保管されているが、普通の目で読むことはできなく、拡大鏡を使って読むことができる」と述べた。
「サヒオサン・ダラ・エフ(守護女神)」経典は、2002年にモンゴル政府の歴史的・文化的に貴重な遺産リストに登録され、2014年にアジア太平洋地域の遺産リストに登録された。