E.ハリウンボルド『草原からダカールへ』プロジェクト実施
インタビュー
(ウランバートル市、2025年3月13日、国営モンツァメ通信社)エルデネビレグ・ハリウンボルド功労選手が帰国した。E.ハリウンボルド選手はモンゴルのモータースポーツ界で最も優れた選手の一人である。同選手は、アラブ首長国連邦(UAE)アブダビで開催された世界ラリーレイド選手権に成功裏に出場した。現在、アメリカ・ラスベガス市に住み、働きながらトレーニングも行っている。E.ハリウンボルド選手はアメリカに戻る前に、インタビューに応じた。
――世界ラリー・レイド選手権(W2RC)に出場されたと聞きました。同選手権について簡単に教えてください
怪我をしてから約2年間モーターサイクルに乗らなかった。3年前から少しずつ乗り始め、コンディショニングしてきた。アブダビ(UAE)選手権で、新たなキャリアをスタートできたことを嬉しく思う。最終的に、同選手権で14位に入り、別の種目でそれぞれ7位に入賞した。
―― 新たなキャリアを始めたとのことですが、次の大会の予定はありますか
今回出場した同選手権は3つのシリーズで構成されており、多くの学びを得て、貴重な経験を積むことができた。従って、残りの2つのシリーズにも出場したいと考えている。
―― 以前はモトクロスで競技をされていました。今後「ダカール・ラリー」に出場しますか
もちろん、同じ機械を使用するので、共通点はあると思う。ただ、長距離レースなので、計画作成能力、ナビゲーションの技術を向上させる必要がある。ダカール・ラリーに出場することは完全にチーム協力が必要となるので、その面においても強化を図りたいと思う。もちろん、レースの準備も進めていく。個人的に「草原からダカールへ」プロジェクトを実施する。同プロジェクトの一環として、アスリートとしての旅を記録したドキュメンタリーを作成したいと思う。主な目的は、アスリートの忍耐力とレジリエンスをリアルに描き、いかに精神との向き合い、成功へ導いていくのをみせる。一人のアスリートの成功の背後には、どれほど多くの人々の努力と貢献がふくまれているのも表現したい。
―― モータースポーツに興味のある若者にアドバイスをお願いします
多くの若者が電話やメッセージでアドバイスを求めてくる。電話で話すことと、実際に指導することは全く異なる。従って、今年の夏、モンゴルに帰国し、若者たちに向けた研修を開催する予定である。