モンゴルとチェコの大統領は記者会見を開催
政治
(プラハ市、2025年3月11日、国営モンツァメ通信社)オフナー・フレルスフ大統領はチェコ共和国を国賓訪問中である。
同国賓訪問を通じて両国の関係レベルが格上げされ、包括的なパートナーシップに到達したことを宣言した。
オフナー・フレルスフ大統領とペトル・パヴェル大統領の記者会見の内容は以下の通りである。
フレルスフ大統領:
尊敬する大統領閣下、報道機関代表者の皆様!
我々を温かく歓迎した大統領閣下、チェコ政府と友好的な国民に心から感謝を申し上げる。
外交関係樹立75周年を記念した同国賓訪問は、友好関係と協力の新しい一章を開き、両国関係を包括的パートナーシップに引き上げる歴史的な訪問となっている。美しいチェコ国を我々は「第三の隣国」として、そして欧州における重要なパートナーとして見なしており、あらゆる分野での関係と協力を一貫して拡大・発展させることを常に目指している。
エルデネト銅鉱山は、1960年代半ばごるモンゴルとチェコの合同地質調査団によって発見された。更に、ダルハン市のセメント工場、皮革加工工場、第1総合病院など主要な建設プロジェクトは、チェコの専門家の支援によって設立された。過去において、両国の関係と協力は、政治、経済、地質学、工業、建設、労働、社会保障、医療、環境、教育、歴史、文化などの分野で発展してきた。これまでの成果を総括し、今後さらに発展させ、両国の進展に実質的な利益をもたらすために、投資を増加させ、互恵的なプロジェクトやプログラムを検討し、共同実施することを話し合った。
具体的にカラコルム市と新ゾーンモド市の建設、インフラ、公共交通機関への投資と協力の提案が出た。さらに、教育、自然環境、農業、体育、スポーツなどの分野における協力に関する文書が署名された。会談の結果、モンゴル国とチェコ共和国の関係と協力が包括的なパートナーシップに達したことを宣言し、共同宣言に署名した。
モンゴルの「長期ビジョン2050」戦略とチェコの「戦略計画2030」開発政策を連携させ、投資と輸出の増加、経済協力の拡大、インフラ、航空輸送および道路輸送、物流、農産物由来の食品製造の分野で互恵的な協力を進めることで一致した。
モンゴルの「10億本の植林」全国運動と欧州連合の「森林パートナーシップ」の枠で協力することになった。さらに「食料供給と安全保障」運動と「ホワイト・ゴールド」運動の一環、モンゴルの国内生産、集約的な畜産業の支援、先進技術の導入、両国の友好と協力の象徴となる大規模なプロジェクトやプログラムを検討し、実施することとなった。
ペトル・パヴェル大統領:
尊敬する大統領閣下、報道機関代表者の皆様!
モンゴルが地理的に遠く離れているものの、両国は過去75年間、関係と協力を拡大・発展させてきた。来月、両国外交関係樹立75周年を祝う。1912年にチェコの音楽監督がモンゴル国歌を作曲したことがある。75年間が経過したというが、実際には100年にわたる深い関係がある。1923年に、当時のチェコの支援を受けてビール工場が設立された歴史もある。
関係と協力を拡大・発展させるための広範な機会があると確信している。例えば、鉱業、エネルギー、食品、農業、軽工業、教育分野において協力する可能性があり、過去も協力の経験がある。特に1950年代から、モンゴルの若者たちがチェコに留学し始めた。現在も同分野での協力が継続していることに感謝している。
チェコで労働しているモンゴル人は優れた働き手であり、高い評価を受けている。チェコ側も快適な労働環境を提供している。
人材の雇用は両国にとって重要である。一部の分野での人材不足はモンゴル人の労働者によりカバーされている。モンゴル人の労働者クォータを増加させることにより、労働力率が80%上昇した。
同国賓訪問の一環として、ビジネス・フォーラムが開催される。多くの企業が連携を深め、互恵的なプロジェクトやプログラムを実施することを期待している。協力関係の拡大と包括的パートナーシップ格上げにより、防衛と安全保障において協力の機会が開かれる。
モンゴルはロシアと中国の間に位置しているため、第三隣国との互恵協力が重要である。両国は地理的に遠く離れているが、パートナーシップを格上げする用意がある。チェコ大統領として、同関係の拡大、強化、更なる深化のために努力することを嬉しく思う。