オルチロン氏、ヤング・グローバル・リーダーズ(YGLs)に選抜
社会
(ウランバートル市、2025年4月18日、国営モンツァメ通信社)4月15日、スイス、ジュネーブ-世界経済フォーラム(WEF)は2025年のヤング・グローバル・リーダーズ(Young Global Leaders, YGLs)の新規メンバーを発表した。
今年の選出者には、変化する世界においてリーダーシップのあり方を再定義する、世界50カ国以上から選ばれたトップ115人の若者が含まれており、モンゴルからは、企業の温室効果ガス排出量を計算・削減するためのコンサルティングサービスを提供する「URECA」社の創設者兼CEO、エンフツェツェグ・オルチロン氏が選ばれた。
気候変動、地政学的な不安定性、テクノロジーの急速な進展など、変化と挑戦に満ちた現代社会においては、競争よりも協調を重視し、短期的な勝利よりも長期的な視点を持ち、共に考え、共に創造する新時代のリーダーたちが求められている。
まさにこの目的のために、ヤング・グローバル・リーダーズ・フォーラムが設立された。同フォーラムの目的は、各分野で成功を収めている若者たちを集め、世界で直面している課題に対する解決策を探り、社会にポジティブな影響をもたらすことである。これらの若者たちは、世界各国から集まり、社会、政治、ビジネス、経済、教育分野、そして非政府組織の代表として選出される。40歳未満で、さらにそれぞれの分野での実績や成果、革新的な発想や創造力、そして社会への貢献度など、最も厳格な基準によって評価されている。
2025年の選出者たちは、3年間にわたる包括的なリーダーシップ開発プログラムを通じて、一流大学のエグゼクティブ教育に参加し、洞察力、事実、そして世界経済フォーラム(WEF)の目標に沿った国際会議に出席する。
ヤング・グローバル・リーダーズ・フォーラム(Forum of Young Global Leaders、またはYoung Global Leaders)は、非営利団体であり、グローバルな意思決定プロセスに次世代の意見を反映させる強力な代弁者として、若い人々を結束させ、社会の諸問題に対処する具体的なプロジェクトへの取り組みを促進することを目的としている。
世界経済フォーラムの創設者であるクラウス・シュワブ教授は、2004年に、ダン・デービッド賞の一環として授与された賞金(100万米㌦)を元手に、40歳未満のリーダーを対象とするヤング・グローバル・リーダーズ・フォーラム(The Forum of Young Global Leaders)を設立した。2005年の最初のグループは237人のヤング・グローバル・リーダーズで構成され、その後、世界中で1400人以上の若きリーダーたちが参加している。
「URECA」は気候変動対策に向けた革新的な技術や新しい解決策を開発しているスタートアップ企業である。この会社は、再生可能エネルギー源から生産された電力の認証や評価、温室効果ガスの排出量の計算や削減に関するアドバイザリー・コンサルティング・サービスを提供し、温室効果ガス削減プロジェクトの実施者やカーボンクレジットの購入者を結びつけるサービスも行っている。カーボンクレジットとは、1トンの二酸化炭素を大気中に排出しないことに対して与えられる単位である。企業は温室効果ガスの排出量を削減するごとにその単位を評価し、国内外で販売することができる。
「URECA」は、Universal Renewable Energy Certificate Accreditorの略であり、会社名は「私は見つけた」という意味の古代ギリシャ語「Eureka」からインスピレーションを得て付けられた。