COP17控えダランザドガド市で国際学術会議が開催
社会
(ウランバートル市、2025年10月5日、国営モンツァメ通信社)ウムヌゴビ県で「砂漠化防止・緑の未来」をテーマにした国際学術会議が開催された。オユトルゴイ社が進める「1億本の木の遺産を未来に」プログラムの一環として、自然環境気候変動省およびウムヌゴビ県知と共同で開かれたもので、今年で3回目となる。
今回の会議は、2026年にモンゴルで開催される予定の「国連砂漠化対処条約(UNCCD)第17回締約国会議(COP17)」に向け、砂漠化防止や土地劣化対策に向けた実践的な解決策を探ることを目的としている。
会場に、オーストラリア、中国、日本、フランスなどから200人以上の専門家や研究者が参加し、砂漠化や土地劣化、水資源の持続的利用、環境再生、気候変動への適応策など、幅広いテーマで活発な議論が交わされた。
本会議および分科会で、国内外の研究者による27件の発表が行われ、最新の科学的知見や技術的解決策が紹介された。発表内容は、人工衛星やAIを活用したモニタリング、放牧地の持続的管理、水資源工学の新たな手法、気候変動リスク低減技術など多岐にわたった。
また、会議に合わせて「可能性を切り拓こう」と題した交流イベントや、「土地劣化をゼロにする」研修も実施され、各国の専門家が国際協力の強化や新たな連携の可能性について意見を交わした。