1980~2014年、人間開発指標が非常に高かった

社会
odtsetseg@montsame.mn
2016-06-20 16:15:44

 14日、国連ウランバートル事務所の会議室で、「モンゴルの発展における若者の参加」という『モンゴル人開発国家報告書2016年』を報告した。同報告会には、S.エルデネ人口労働社会福祉相、ビアタ・トランクマン国連開発計画モンゴル常駐代表が出席した。

 2015年現在、モンゴル総人口( 3 0 0 万人) の3 4 . 9 %が15~34歳で占めている。彼らは、総人口構成における国の将来に重要な役割を果たす人材である。モンゴルの人間開発指(HDI:HumanDevelopment Index)は非常に高い。HDIは各国の達成度を、長寿、知識、人間らしい生活水準の3つの分野について測ったもので、0と1の間の数値で表される。

  1980~2014年、モンゴル人間開発指標が高め、HDI0.727で1 8 8 カ国中、9 0 位に入った。しかし、 モンゴルのHDI向上の成果を若者全てではなく、一部の人たちだけで享受している。世界銀行の調査によると、国内総生産成長は2015年に2.3%だったが、鉱業分野の激減により2016年には0.8%に下回る傾向である。総人口の5人に1人は貧困者で、10人に1人が失業者である。

  1 9 9 0 ~ 2 0 1 4 年、モンゴル人の平均寿命は9歳延びたが、15~34歳の女性は2~3歳延び、男性も2~3歳減った。これによると、彼らの生活形態、喫煙、飲酒、事故による死亡率が高い。また、同年齢者の80%がなんらかの病気にかかっている。国家予算から保健分野への80%が医療サービス、給与など経常支出に使い、病気の診断・予防には4か5%しか使ってない。

 同報告書で取り上げたもう一つの課題は若者の雇用である。2000~2014年度の経済成長が人間開発指標を高め、雇用を大量に創出したが若者への影響が少なかった。モンゴル全国の失業者率は7.9%、

そのうち20~24歳の失業率が17.4%だった。全失業者の63%が1年間、残りの40%が2年間以上職探しをしているという。若者が親から経済的に依存し、家庭経済に負担をかけている。給与や経験が少ない、雇用に関する情報が乏しいなどが失業の理由となっている。カレッジや大学の卒業者の能力が労働市場上の需要に応じてない。このため、教育の質を高めなければならない。

 教育の男女格差が少なくなった。大学生の男女格差があって、2000年に20~24歳100人の男性当たり156人の女性だった。2015年、女性数が128人となった。モンゴル人が女の子を大学に進学させ、男子は中学校や高校を卒業すると働かせていた。そのため、大学で男女の不均衡を起こしている。近年、大学の男女格差が少なくなっているのが望ましい。小学校の入学率が伸びて、2014~2015年の全入学者は99.1%だった。2週間後に、総選挙が行われるが、15~34歳の投票率が毎年下がっている。1992年以降の総選挙で若者の45%が投票した。最近の政治家への信頼が低くなったのが投票率低下に影響している。

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