次世代の日本語教材「秋葉原8景」 世界の日本ファンをサポート 世界の日本ファンをサポート

教育
41@montsame.mn
2017-10-17 20:28:42
 グローバル時代とバーチャル化が叫ばれる今 文明の利器を利用した次世代の日本語教材が誕生した。その名は「秋葉原8景」。
 国際交流基金日本語教育紀要(2011年3月)の調査によると、海外の学習者が日本語を学び始めたきっかけの8割近くは アニメやマンガだという。そんな日本好きや独学で日本語を 学ぼうとするアニメ、マンガファンに向けた学習教材として 誕生したこの「秋葉原8景」はCD、テキスト、イラストを使った教材ではあるが、一般的な音声教材とは一味違 う。 
 音声をアニメでも人気のプロ声優が務め、キャラ クターデザインももちろんプロが手掛けた。場面 設定は、いわゆる若者言葉を話すポニーテールが特徴の「ポニ子」と丁寧な日本語を話すツインテールが特徴の「ツイン子」が登場し、舞台である秋葉原の八つの名所を案内するとい うものだ。音声もバイノーラル録音とい う特殊技術を採用し、まるで直接語りかけられているような、リアルな音質を実感できる。ストーリーは全編日本語で進行するため、中級以上の学習 者向けだ。企画・制作をしたNPO法人ジェネクリは、世界中の学習者への教材の無料配布に向け、現在クラウドファンディング「Makuake」を通じて支援を募っている。すでに教材自体は仕上がっており、今は利用者へ配信するための資金集めをしている段階だという。同プロジェクトの推進者で、新モン ゴル高専で日本語教師として勤める篠原学爾さんは、「海外の日本ファンを支援して、日本好きを増やしたい。そのためには言語が重要だ」と語る。また、いずれはモンゴルの日本語学習者向けのバージョンも作成するつもりだと言う。
 音とイラスト、場面設定によるバーチャルな世界を通じた教材で世界の日本語学習者を支援し、日本をもっと好きになってもらうきっかけ作りに励む同プロジェ クトに対し、日本を愛する皆さんに一層の支援をお願いしたいと、篠原さんは語った。

https://www.makuake.com/project/poniko/