AI分野で2500人の専門家・教員を養成へ

教育
b.dagiimaa@montsame.gov.mn
2025-04-18 10:03:45

(ウランバートル市、2025年4月18日、国営モンツァメ通信社)4月15日、AI Academy Asiaのイニシアティブにより、国連児童基金およびM銀行の支援のもと、「人工知能ナショナル・プログラム(National AI Program)」が正式に始動された。


 同プログラムは、人工知能(AI)教育への包摂的なアクセスを促進し、デジタル格差の是正とAIに関する国民の理解・認識の向上を目的としている。学生や若者、地方自治体の管理職を対象にAIに関する知識とスキルを提供することで、デジタル移行の包摂性を高め、社会的格差の是正を目指す。また、5年間の事業期間中に、AI専門家250人と教員2250人の育成が計画されている。 


 AI Academy Asiaの代表取締役であるバトツェンゲル・ボロルエルデネ氏は、「ケンブリッジ大学をはじめとする世界有数の教育機関と連携し、モンゴルにAIを導入するための取り組みを進めている。同プログラムを通じて、国内で500人の人材を育成する。また、テクノロジーの時代においては、体系的かつ構造的な知識を遅れることなく身につけることが不可欠である。本日より、全ての講座がモンゴル語で受講可能なオンライン学習プラットフォームが一般公開される。子どもたちには、しっかりとした基礎的なテクノロジー教育を身につけさせることが重要である」と述べた。


 地方で、初級レベルの2250人の教員を養成するプログラムは最大3か月間にわたり、21歳から65歳までの人々が参加可能である。また、全国21県330郡から毎年教員を養成する。


  世界で最も人口密度が低いモンゴルは、人口分布や地理的制約、社会経済格差などの要因により、依然として公平で包摂的なデジタル変革の実現に課題を抱えている。しかし、プログラムの関係者は、AIがモンゴルにおけるイノベーションの促進、経済成長の加速、そして持続可能な発展への貢献といった前向きで変革的な可能性を秘めていることを強調している。