モンゴル農業、収穫量から土壌改善の段階へ

経済
41@montsame.mn
2017-12-07 09:32:12
    11月29日、食糧・農牧・軽工業省と農業大学が「土壌の安定した利用と保護」をテーマとした評議会をコーポレート・コンベンション・ホテルで開き、モンゴル全土における土壌汚染や侵食などといった課題、その分析結果について協議した。モンゴルではアタル3キャンペーンの実施以降、農産物の国内自給率が100%となったが、今は数字から品質を向上させる時に移った、と専門家は語る。
    そこでこれからは、土壌改善に向けて皆で力を合わせるべきだと、会場の意見は一致した。社会主義時代のモンゴルでは、国土の1%を占める120万ヘクタールの土地で農業を営んでいた。今は農地を増やすことよりも、1ヘクタールから採れる作物の量を増やすことが先決だと、同会議の結論に至った。ヨーロッパ諸国では1ヘクタール当たり40~60トンの作物を収穫するが、モンゴルでは10~15トンにとどまる。専門家の意見により、今後土壌の改善と保護のため、科学的根拠に基づいた調査と検証を行うこととなる。また、農家は必ず農業の専門家を雇うこと、独自の方法で野菜の栽培を行わないことなどを定義した。食糧・農牧・軽工業省農業政策実行局のG.エルデネチメグ高等専門家は、「土壌改善のためには化学肥料の使用をやめて、緑肥を使用することです」と強調した。