モンゴル日本両国銀行 「みずほ+TDBビジネスマッチング商談会」開催

経済
manduhai@montsame.gov.mn
2019-09-16 19:00:32

 モンゴル貿易開発銀行(TDB)はみずほ銀行帯広支店と協力し、「みずほ+TDB ビジネスマッチング商談会」 を9月10日、シャングリ・ラホテルで開催した。両国銀行として初となる同商談会にはみずほ銀行帯広支店の取引先となる有力企業のオカモトホ ールディングス、和田農園、アルムシステム、土谷特殊農機具製作所、田口畜産、マルデン、ノベルズ、加藤石材の8社にモンゴルTBDの取引先のブリッジグループ、ガツォールト、ホームプラザ、フロ・ストーン、バト・ガンの19社を紹介した。ビジネスマッチングは30分の交代制で行われ、日本の1社にモンゴルの約3社が商談を行った。

 みずほ銀行帯広支店の仁木宏一支店は「みずほ銀行として初めての主催であるが、TDBと協力覚書を結んでいるので、このような商談会の共催ができている」と、「今後も開催をしていきたい」と意欲を述べた。引き続き、本商談会開催にむけて主役を務めたTDB東京駐在員事務所の内田肇所長は「商談が成立し、北海道で取れる商品をモンゴル社が輸入の場合、TDBが L/C(Letter of Credit)を発行し、それにみずほ銀行がコンファメーションを 出す。そうなると、日本企業が安心して商品を出すこともできるし、これが両国の貿易拡大にもつながる」と、貿易拡大対策について話した。さらに所長は「モ ンゴルは東南アジアとは違 い、特徴のある国。マーケ ットは小さいが、日本語ができる人材が多いので、言語バリアはない。こんなモンゴルを日本の中小企業に 知ってもらいたい」と語っ た。

 モンゴルへの進出に成功した土谷特殊農機具製作所の土谷紀明代表取締役の感想を聞いた。土谷代表取締役は「私は4年前にOISCAモンゴル創立10周年記念式典参加のためのモンゴル訪問が最初であり、ほぼ観光のようだった。その後、モンゴルについて色々な情報を 入手し、モンゴルのマーケ ットに興味を持った。そこでJICAに2年間協力準備調査をしてもらい、モンゴルのエブリデーファームと協 力しアイスシェルターの建 設に成功した。今後の課題は誰と組んで何を売るかということだ」と、今後の事業展開について話した。同社は酪農機器・資材製造で知られているが、最近、アイスシェルター、バイオガスプラントなど再生エネルギー等環境にやさしい技術の導入に力を入れている。

 日本でガソリンスタンド、自動車整備、スポーツクラブ、再生エネルギー、 介護事業等、あらゆる分野で活動するオカモトグループの岡本謙一代表取締役がモンゴル視察に対して「日本は世界一高齢化が進んで いる社会なので、介護事業も進んでいる。このような先進的な介護事業はモンゴ ルへの導入が可能ではないか」と、「面談したばかりの病院運営者もこの分野での協力を提案し、介護特殊マシンの手伝いもできるのでは」と今後の事業協力可能性について話した。

 最後に、モンゴルのフロ・ストーン社のガンバー トル・トルガ代表取締役は「弊社は花崗岩製品製造会社であり、このビジネスマッチングを機に協力パートナーができればと考えている。モンゴル産花崗岩の大半がグレー系であり、特殊系の石に興味を持ち、海外からの輸入を考えている。 それで日本のマーケットに興味を示している」と参加きっかけについて話した。

 日本のビジネスグループは9月8日から10日まで、歓迎会への参加、一流企業の視察、モンゴルの草原や乗馬を楽しみ、これらのアレンジは日本のJTB北海道事業部が担当した。