オユトルゴイ鉱山開発事業、費用超過問題などを巡るタスクフォースが設置

鉱業
gombosuren0625@gmail.com
2020-12-03 11:05:30

 オユトルゴイ社(OT)役員会がオユトルゴイ地下坑内鉱山開発に係る費用超過(コストオーバー ラン)問題と稼働延期を巡って真相究明を目的のタスクフォースを設置すると決定したと、11月30 日、ニュース・サイトのアイコンが報じた。アイコンが報じたところ によると、同タスクフォースは、モンゴル政府を代表するエルデネス・オユトル ゴイ公社が推薦する2人とターコイズ・ヒル・リソース社が推薦する2人、計4人から構成されるという。ま た、タスクフォースは、費用超過問題と稼働延期問題を巡る会計監査に当たる第 者の選定、会計監査の結果を役員会への発表を任務とした。役員会における発表までに約6カ月がかかるという。 当初、開発費は53億米㌦と見積もられたが、リオティント社は2019年7月、費 用超過額を12億~19億米㌦に上ると急きょ発表し、稼働時期について最大20カ月延長されるとした。オユトルゴイ地下坑内鉱山は稼働すれば、世界3位の金・銅埋蔵量となるという。確定埋蔵量の約8割は地下坑内鉱山から産出される。モンゴル政府はOTの株式の34%を保有する。一方、カナダ系資源開発のターコイズ・ ヒル・リソース社は66%を保有する。英系リオティン ト社はターコイズ・ヒルの株式の50.8%を保有する。 一方、ロブサンナムス ライ・オユンエルデネ内閣官房長官は取材に対して、「第3者による監査を歓迎する」とコメント。 さらに「今回の措置は、 オユトルゴイ鉱山開発に関わる各事業者それぞれの利益に適え、経営の持続性と効率性の確立に向けた貢献である」と内閣官房長官は語った。