白亜紀後期に関する昆虫の幼虫の痕跡

特集
gombosuren0625@gmail.com
2021-04-26 11:44:17

 モンゴルのゴビは古生物化石の祖国である。世界中でもあまり見つからない古生物の化石と行動の痕跡が存在する場所はモンゴルのゴビで、現在でも継続的に発見され、研究されている。今回、ウムヌゴビ県ボルガン郡にある「トゥグルグンシレー」という発見場所の面白い形成を紹介する。

 この発見場所では世界的に有名な小型肉食恐竜ヴェロキラプトル、角竜の一種であるプロトケラトプスなど、数多くの面白い恐竜種の化石跡と出会う。戦っている時、砂の滑落に飲まれ、化石化した2頭恐竜の世界で、唯一の発見がここで見つかったことでこの場所はよく知られている。

 「トゥグルグンシレー」発見場所は8000万年以上にわたって蓄積された厚さ30㍍の砂岩層で構成される。この場所のふもとでは断面が0.5〜1cmのボルトの形を持 つ硬い石がよくある。一部の場所でこの石の形は平となり、クラスターを形成している。これについて研究者たちは、古代植物の根に沿って蓄積された鉱物のクラスターと解説してきた。

(断面が0.5〜3 cmまでのボルトと麺の形を持つ化石)

 しかし、最新の古生物学研究で、このボルト、麺の形を取ったものは、乾燥した砂から成る環境で生息する古代昆虫の幼虫であるEn-tradichnusの痕跡であることが分かった。この昆虫の幼虫は囲の植物の根を食べ、歩き回る時に痕跡を残したという。古代の動物が残した痕跡に基づいて昆 虫の種に名前を付けることは憚れる。現在、トンボの幼虫の跡はEntradichnusの痕跡とよく似ている。科学者によると、このような痕跡を残すこの昆虫種は約2億年前にジュラ紀に出現した。

(「トゥグルグンシレー」よく見られる古代昆虫の幼虫の集合体)