ラグワデムチグ:モンゴル・ブータン関係は仏教と観光により拡大するであろう

社会
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2024-07-08 11:26:10

(ウランバートル市、2024年7月8日:国営モンツァメ通信社)モンゴル国立大学科学学部人類・考古学科のJ.ラグワデムチグ教授・博士にブータン王国について話を伺った。

モンゴルとブータンは2012年に外交関係を樹立した。それまでどのような関係にあったか。 

ブータンは、1971年に国連の加盟国になった。外交関係樹立以前またはモンゴル人民共和国時代、両国の間に関係があった。モンゴル人民共和国の仏教指導者であったゴンボジャブ氏が率いる関係者らは「アジア仏教平和会議」という国際機関を設立した。1979年に同機関の第5回総会がウランバートル市で開催されたとき、ブータンの代表者らはモンゴルを初めて訪問した。 

これは1911年にモンゴルが開始した第三隣国探求の継続であったと思う。当時、モンゴルは仏教を通じ第三隣国政策を施行していたと言える。 

1982年にウランバートル市で「アジア仏教平和会議」の第6回 総会も開催された。同会議にブータン代表2人が出席した。ガンダンテグチンレン寺院の当時の司教であったガーダン氏は1985年にブータンで開催された同国際機関の会議に出席するためブータンを訪問した。また、ツァニ・ロボンというブータン人が1986年にモンゴルを訪問した。外交関係樹立以前、両国は仏教および「アジア仏教平和小会議」を通じ関係を維持してきた。モンゴルは今後、仏教と観光によりブータンとの関係を拡大するであろう。

ブータン王は通常、王国と良好な関係を築くという。モンゴル国賓訪問の特徴をどう思うか。

ブータン王が今回皇帝なしのモンゴルを訪問することは確かに興味深い出来事である。モンゴルのような皇帝なしのシンガポールを訪問したことがある。しかし、今回の訪問は初のモンゴル訪問である。ブータンがモンゴルとの関係強化を目指していることは明らかである。同訪問は、モンゴルにとって、ブータンだけでなく東南アジア諸国に対する外交政策の一歩でもあると思う。