ミャグマルボルド氏:モンゴル製品をヨーロッパに宣伝し、普及させたいです
特集
スウェーデンでモンゴルの乳製品であるアーロールと他のモンゴル製品を製造しているM&DproduktionAB社の創設者M.ミャグマルボルド氏にインタビューした。 同社は23種類のモンゴル製品をスウェーデンで生産し、在外モンゴル人に提供している。
――ご家族を紹介してください。スウェーデンに何年間住んでいますか。
モンゴルの大学を卒業し、スウェーデンに来てからもう10年以上が経っています。妻と4人の子どもと一緒に住んでいます。奥さんの名前はD.ダーリーマーです。
――スウェーデンでモンゴルのアーロールを製造しているのは、とても興味深かいです。この製造業をいつから始めたのですか。
私は2013年にこのビジネスプロジェクトを発案しました。弊社の親会社はKlarmn gruppen AB(モンゴル語できれいな空を意味する)で、コンサルティング、翻訳、運転訓練等のサービスを提供しています。 一方、モンゴル製品の製造 は昨年から始まりました。当時、海外に住むモンゴル国民のため、モンゴル方法と技術でモンゴル製品を製造しようと決めました。最初はボーズ(肉まん)、バンシ(餃子)を製造するつもりでしたが、途中でモンゴルベーカリー製品や乳製品を製造すること切り替えました。
――製造業の許可取得はどれほど困難でしたか。
スウェーデンの関税庁や保険所、登録局から許可を取るのに長時間かかりました。特に、行政管理庁の衛生基準を満たさなければなりません。この基準を満たすために必要なものがたくさんあります。私たちは独自の「遊牧民」ブランドを立ち上げ、特許権を取得しました。現在、アーロールはモンゴルの他、キルギス タン、トルコ、イラン、スウェーデンで製造されています。
――どんな方法と技術を用いていますか。また、何種類のモンゴル製品を製造していますか。
モンゴルの伝統的な方法を活用し、各製品には心を込めて製造します。弊社にとって、製品の品質と味は第一です。製品の材料となるミルクをスウェーデンのミルク工場から購入し、乳製品を作ります。弊社のブランド「遊牧民」は現時点で、ヘビーンボーブ(揚菓子)、アーロール、イェベン(月餅)、シャルトス(ギー)など23種のモンゴル製品を製造しています。
―――貴社の製品について 在外モンゴル人とスウェー デン人はどんなコメントをしますか。
現在、うちの製品はスウェーデンに住むモンゴル人の他、ドイツ、ポーランド、ノルウェーのモンゴル人から注文が来ます。値段が手頃で配達が早く、味もおいしいとコメントされています。たまに、スウェーデンの若者たちも購入します。彼らは旅に出る時、遊牧民が食べるものを持っていくそうです。ボルツォ(干し肉)を購入しに来たスウェーデン人もいます。残念ながら、干し肉の製造はまだ、始まっていないです。また、製品を紹介するイベントなどを始めた時、協力したいという人も出ています。
――値段とパッケージについては。
我々はほとんどの製品にエコパックを使用し、梱包しています。市場で可能な限り安い価格で販売してい ます。これは、モンゴル製品を通して利益を得るだけではなく、モンゴル製品を紹介し、宣伝することを目的としているからです。たとえば、アーロールの1袋は140スウェーデンクローナです。
――現在、貴社に何人が務めていますか。
現在、奥さんが製造を、私がマーケティングを担当しています。その他に5人のモンゴル人が務めています。このビジネスを始める時、コロナの時期と重なって、最初は恐怖がありまし た。コロナ禍の影響でたくさんの企業が倒産していたにも関わらず、勇気を出してこのビジネスを始めたのは私にとって正しい決断でした。
――今後の目標は何でしょうか。
家族とともに外国で住んでおり、母国の発展に多大な貢献をすることができないですが、モンゴル製品をスウェーデンだけではなく、ヨーロッパ市場で上場させたいです。
――ありがとうございまし た。今後のご活躍を期待しております。