英豪リオ・ティント、政府に書簡、「結論に異議あり」

鉱業
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2021-10-12 13:04:54

 リオ・ティント・モンゴリア社が、親会社の英豪資源大手リオ・ティント社がオユトルゴイ開発プロジェクトの第2フェーズ(坑内掘り)に係るコストオーバー問題を巡る第3専門チームによる審査結果に対して異議を申し立て、ヒシゲー・ニャムバータル法・内務相に書簡を送ったことを明らかにした。9月30日、ブルームバーグ・モンゴリアが報じた。

 ファイナンシャルタイムズによると、リオ・ティント社がプロジェクト推進に向けた案を提起するとともに、第3専門チームがオユトルゴイ開発プロジェクトの坑内掘りについて地質上、土の性質を十分配慮していないとして反論し、地質上の理由で稼働延期が余儀なくされたとの釈明を政府宛ての書簡に言及したという。リオ・ティントはコストオーバーの原因を、第3専門チームが指摘したようにずさんな経営ではなく、地質学的な理由だとの姿勢を貫き、専門チームの結論に正面から反論した。さらに、第3専門チームの自律性を問題視する声も上げた。

 坑内掘りプロジェクト費用は、約14億5000万米㌦のコストオーバーで67億5000万米㌦に膨らんだ。また、その稼働期間も22カ月延長された。政府やオユトルゴイ社によって立ち上げられた第3専門チームは8月、オユトルゴイ開発プロジェクトを巡る審査で、コストオーバーの原因を経営陣のずさんな経営だとの結論に至った。また、ブルームバーグによると、政府がコストオーバー問題を巡り会計審査も実施する方針であるという。また、政府のワーキング・グループがっ会合を開き、オユトルゴイ開発プ ロジェクトに係る電力供給問題を協議する。