プロデューサーのボルド氏:国際基準に合ったモンゴル初の録音スタジオがオープン出来た!

カルチャー
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2021-10-27 12:18:55

 録音専用スタジオ、「B」プロダクションは今年で創立15周年を迎え、モンゴル芸術分野に新しいページを開き「440Hz Re- cords」として新スタートした。「440Hz Records」の目的は、モ ンゴルの音楽芸術を海外に発信する、モンゴル人の歌手を海外レコーディングと結ぶ機会を提供すること、と「B」プロダクションディレクターのドルジスレン・ボルド氏は強調する。彼は2016 年に「B」プロダクションを開く時、モンゴルで国際基準に合った、最高レベルの音響設備が充実された録音スタジオを開く夢を持っていた。15年後にこの夢が実現し、Aレベルの録音スタジオである音楽ビジネス組織を正式に開設することができた。

 ――「440Hz  Records」 はモンゴル初のAレベルの録音スタジオですね。この 詳細についてお聞きしたいです。

 2015年に、インテリア、音響デザインをする米国のウェス・ラチョトという会社と契約を結び、数多くのプラン、長期調査、計算をした上で、7年後にようやくオープン出来ました。 ウェス・ラチョトからの専門家がモンゴルを何回も訪れ、このスタジオの室内、外部の音響等を詳細に調べ、長い間、時間をかけて努力しました。

 Aレベルのスタジオを設置するのに、アーティストたちの健康に悪影響を与えない素材を使用する、レコーディングをする時、騒音を出さない防音材や換気システムを設置する等たくさんの細かい作業がありまし た。その他、モンゴルにはない材料、技術、基準が必要となり、うちのスタジオで使われた一本の釘まで外国から購入しました。スタジオでの機械、装置の設置には英国のSSL、Questedブランドとサウンド設定、ス タジオのデザインには米国のウェス・ラチョトと協力しました。スタジオの正式 なオープニングは11月に行われる予定です。

 このスタジオの開設により、国際基準に合う映画製作も可能となりました。我々は米国、モンゴルの映画を同じ料金で鑑賞します。実はモンゴル映画の音質と撮影の方が悪いです。しかし、我がスタジオの設立により、国際的な映画やゲー ムの音楽注文を受け、国際スタジオと協力できる機会が作られていくのです。

 ――新スタジオの構造、仲間たちの能力については。

 「440Hz records」は5つのスタジオで構成します。映画のサウンドトラック、 映画音楽、歌の録音、オーケストラ、クラシック音楽など、あらゆる種類の音源のレコーディングをすることが可能です。社会主義時代に、ソ連がモンゴルで映画製作所のミュージックホールを設置してくれたように、国際基準に合ったこのスタジオを民間企業が初めてモンゴルでオープンさせました。さらに、音楽監督のスタジオ3つ、音楽トレーニング部屋、ダンスホール、オフィスも充実されています。

 ――人材の一部は英国で教育を受けたのですね。現在、何人が務めていますか。

 主に英国にいて仕事していた若者たちを雇用します。全部で5つのスタジオで構成しているので、モンゴルで長年、活躍した有能なサウンドエンジニアや若者たちが務めており、この若者たちも英国、米国へ専門トレーニングに参加させる予定です。

 ――最近は若いアーティストたちを積極的に支援していますね。

 エンターテインメントビジネスにおける全ての物がモンゴルで基準通りへ変わっていきます。知的財産、アーティストとプロダクション間の契約など必要なものも国際基準通りに行えないと、エンターテインメントビジネスは進まない。その意味でモンゴルをリードするスタジオになりたいのです。

 一方、歌手になりたいと軽く考えているだけでは歌手になれないです。うちのスタジオは若者たちの夢を正しい方向に導くことに注意します。

 ――アート分野におけるビジネスを発展させるのに直面している課題は何でしょうか。

 モンゴルアートのビジネス市場はとても小さいです。そのため、モンゴルが世界で代表するものを作る制度が今までなかったのです。しかし、自分たちの力で輝かしい成績を収めているアーティストというと、「The  HU」バンドです。米国の音楽スタジオに所属し、国際的にモンゴルを宣伝しています。モンゴルには母国のアーティストたちを海外へ進出させ、モンゴルを宣伝する政策はないです。音楽スタジオなど、アートに関する活動を行っている組織、団体へのローンもないです。このような財政支援を行うためのシステム、評価、調査もないです。アートビジネスはもともと大産業です。海外でモンゴルを知らせる最大のチ ャンスはアートです。政府はこの運転資金を支援する政策を作成すべきです。文化省は創造的な文化生産政策を打ち出したのはとても喜ばしいです。これが変化の始まりとなり、レコードビジネスに着手しました。歌手たちがスポンサーを探す時代は終了すべきです。音楽スタジオは歌手の作品を購入し、どのように利益を得るかを決める必要があります。歌手はスポンサー、歌の動画作成など全てのことに一人で取り組む必要がなくなります。歌手は次の作品の品質に注意を払うべきです。26年間、こんな道を歩いてきた私が次世代の時間を無駄にしたくないです。エンターテインメントビジネスは国際基準通りに発展していくべきです。

 ――「440Hz  Records」 は協力するアーティストに対してあげている基準は何ですか。

 我がプロダクションに入ろうとする若者たちが多く 来ています。「440Hz  Re- cords」のオープンに当たり、取捨選択を行う予定です。しかし、最も重要なのはそれらの若者たちを正しい方向に導くことです。私のように26年間本当に歌手になりたいと思っていて、妻と子どもたちへの責任を担いながら、それが出来るかどうかを考えるべきです。また、母国に必要で、国際的な作品を制作できる能力があればこそ、歌手の道を選んだほうがいいのです。それは成功するのに結構時間がかかる業界だからです。若い人たちは自分の興味に駆り立てられて時間を無駄にするのではないかと心配しています。そのため、何度も言いますが、我々にとって若者を正しい方向に導くことが重要です。

 ――最後に「440Hz  re-cords」はどういう意味ですか?

 音階は7つの音の「ラ」 が最もクリアで、440ヘルツで変動し、最も心地良い作品を聴衆に届けるために「440Hz  records」と名付けました。

 ――ありがとうございま す。今後の活躍を期待しております。