オユトルゴイ坑内掘り開発事業が本格的にスタート

政治
bolormaa@montsame.gov.mn
2022-01-31 11:33:54

   モンゴル政府の長期開発計画「新復興戦略」の一部である産業クラスターの再生の一 環でオユトルゴイ坑内掘り開発が125日、本格的にスタートした。オユトルゴイ坑内掘り開発に向けての第一の発破指示をロブサンナムスライ・オユンエルデネ首相とリオ・ティントのヤコブ・スタウスホルム最高経営責任者(CEO)が下した。 

 オユンエルデネ首相は挨拶で「オユトルゴイ坑内掘りの生産が本格化しているのは投資家に対し待望するモンゴル国民の真摯な願いである」と強調した。さらに「オユトルゴイ坑内掘りの開始により、モンゴルは投資家と相互理解し、交渉し、安定的な協力と互恵のあるパートナーシップ関係を築くということが世界に示すことができると確信している。モンゴル政府が掲げた『新復興戦略』の一環で今後は投資家及び企業と互恵のある協力をしていく用意がある」と述べた。

 また、首相はモンゴル国会により承認された第103決議の下で、本日開始された坑内 掘りの建設事業がモンゴル側に追加債務の負担をかけず、再び遅延せず、技術的および 経済的な過ちを出さずに2023 年第1四半期に完全稼働することに期待感を示した。

 次にリオティントのヤコブ・スタウスホルム最高経営責任者は「共に協議した末、ここにいる多くの人々の共同の努力と支援の結果でモンゴルにとって重要な課題が前進でき、物議を醸している多くの問題を解決できた。さらにその後、オユトルゴイの取締役会は満場一致で坑内掘りの開発事業を開始することを決定した。


 オユトルゴイは、水使用とリサイクルの世界的ベンチマークであり、600以上の国内サプライヤーの支援と、従業員の96%がモンゴル人から構成される鉱山である」と述べた。そのほか、本日のイベントは、モンゴルが国際の投資家を誘致し、彼らと協力し、共通の価値を創造し、成功でき る国だということを世界に示すものだ、と強調した。坑内掘が完全稼働すれば、モンゴルは世界5位に並ぶハイテク坑内掘りを有し、主要な銅産出国となる。また、モンゴルの経済及び国家予算への収益が3倍になると期待される。 

 オユトルゴイ社は坑内掘り稼働により年間売上額が50億米ドルに増額し、その分、国へ支払われる年間ローヤルティ税額が通常の3倍にあたる約7000億トゥグルグとなると見積もっている。坑内掘りの本格的稼働とされる2023年第一四半期まで開発費はリオティントとターコイズヒル・リソースが負担する。オユトルゴイ鉱山の埋蔵量のおよそ8割が坑内掘りであり、現在、ブロックケービング法で採掘を行っている。