第一に国内経済、第二に国民の健康第三に環境汚染の削減が目標である

特集
tserenlkham@montsame.gov.mn
2022-12-23 11:26:34

ーーモンゴルの経済が成長しない大きな要因は輸入国であることだと言われている。すべてを外国から外貨で購入する。生産産業を拡大し、モノを作る国となる必要がある。輸入品を取り変わる製品の必要性は常にあると思うが・・・

 「Mongol Made」協同組合は1年半前に設立され、 現在は20種類以上の製品を市場に提供し、100人以上の雇用を生み出している。 私たちは、モンゴルの石けん需要の50%を国内で生産し、1000人の女性に雇用を提供するという明確な目標と夢を設定している。石けん市場の95%は輸入品だ。一方、インフレに影響を与える最大の要因は輸入品。新型コロナウイルスのパンデミックの影響により、国境の閉鎖と輸入品の価格の上昇は、私たちに大きな利点をもたらした。海外の石けんに頼るのではなく、大量に捨てられる動物性油脂を最終製品として再利用し、女性たちの活躍の場を生み出すことを重要視した。高密度で低価格の石けんを生産、販売することを目標で、50%を手作業で、50%を自動機械生産で作る計画。今後はより多くの雇用を創出するための事業計画を立てている。




ーー「Mongol Made」協同組合について詳しく教えてください。女性の就労を支援するプロジェクトだと理解しているが、現在、何人の女性が活躍しているか・・・

 家庭で石けん作りを趣味としている女性は多数いる。石けん自体は高度な技術を必要としない、簡単の作業の連続なので、1~2週間あれば、工房をスムーズ に運営できると思う。油脂は国内で大量に排出されており、原材料は十分である。防腐剤、発泡剤、漂白剤、着色剤、乳化剤、塩素系漂白剤、ホルムアルデヒド、ココアミド、トリクロサン、リン酸塩などの化学化合物を含まない製品を作りたいと思っている。我々のプロジェクトでは、第一に経済、第二にモンゴル国民の健康、第三に環境汚染の削減が大きな目標である。現在は90人の女性がいるが、3年以内に1000名の従業員を構える大きな企業として成長したい。

ーー調査によると、石けん、洗濯用品の約80%を海外から購入している。国内需要を満たすには大量生産が必要だと思うが・・・

 手作り石けんでは満たすことは難しいだと思う。 自動機械の石けん工場の試運転により、国内のニーズを完全に満たす可能性がある。同機械により1時間に3000個の石けんを生産する能力がある。2交代制で、毎月100万個以上の石けんが生産される。また、各手作業のグルー プでは1日あたり2000個の石けん、1ヶ月あたり6万個の石けんを生産することができ、全21県、首都ウラーンバートルの9つの区で、工場と工房を設立すれば、国内需要を完全に満たすと計画調査、報告が出でいる。

--国内で出回っている国産製品は高額だという批判がある。国内市場での販売額について・・・

 手作りは作業を行う生産者が少ないため、製品価格が高い。一方、パッケージ のデザインやカラーは輸入品の方がきれい。工場での大量生産ではコスト削減は 十分可能だと思う。現在は約1700トゥグルグで販売されている。大量生産では1300トゥグルグでの発売は可能だ。

--モンゴルで中小企業としてビジネスをするのは難しいと聞く。起業するにあたり、難点と政府からの支援について・・・

 増税負担は大きいだと思う。従業員の数が増えれば増えるほど、その負担も大きくなるし、ビジネスを展開するには困難であるのが現状だ。スター トアップ起業には最初の3年間は税制優遇制度を適応するような制度を設ける必要があると思う。また、国内の大手企業も輸入の石けんを購入するのではなく、国産石けんを購入し、我々を支援してほしい。